長崎県、氷河期世代採用へ 正規職員3人程度

 長崎県は、バブル経済崩壊後に就職難だった「就職氷河期世代」を対象に、正規職員採用試験を実施する。県人事課によると、氷河期世代に限定した採用は非正規を含め、県として初めて。原則来年4月1日以降に勤務する一般事務2人、教育事務1人の計3人程度を採用予定。同課の担当者は「意欲、能力を生かし、県民のために活躍してほしい」と話している。
 政府は昨年、3年間で正規雇用を30万人増やす目標を掲げた「就職氷河期世代支援プログラム」を閣議決定。今年1月、高市早苗総務相が全国の自治体首長に氷河期世代の積極採用を求める文書を出しており、県も要請に応えた。来年以降は未定という。
 本年度の試験は、1970年4月2日~86年4月1日生まれで、昨年8月1日から今月31日までの1年間に一度も正規雇用されていない人が対象。学歴、職歴は問わない。9月27日に実施する1次試験は高校卒業程度の教養試験。1次合格者への2次試験は面接、作文、適性検査を実施する。
 申込期間は8月3~14日。県人事委員会ホームページ(HP)からの電子申請のほか、同委員会事務局への持参、郵送で受け付ける。申込書や案内は県庁玄関や各振興局などで配布。同委員会HPからダウンロードできる。
 このほか、警察官Ⅰ類(大卒者対象)、警察官Ⅲ類(大卒者以外対象)、県職員(学校栄養職員、短大卒程度)、県職員(高卒程度)の採用試験も実施する。申込期間は8月3~14日。問い合わせは同委員会事務局職員課(電095.894.3542)。

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