段ボールベッドの組み立て手順確認 島原、日本防災士会県支部

段ボール製ベッドを組み立てる参加者=島原市、雲仙岳災害記念館

 新型コロナ禍での災害避難所運営をテーマにしたワークショップが12日、島原市平成町の雲仙岳災害記念館で開かれ、参加したNPO法人日本防災士会県支部(旭芳郎支部長)の会員らが段ボールを使った間仕切りやベッドの組み立て手順を確認した。
 民間資格の防災士は、災害時の避難所運営などに携わる。ワークショップは新型コロナ禍の中、感染防止のための間仕切り、ベッド設営などの迅速な対応を学んでもらおうと、同支部が定期総会の一環で開催。参加者はグループに分かれ、メーカーごとに形状が異なる3種類の段ボール製ベッドなどを組み立てた。
 ベッドは長さ約190センチ、幅70センチ、高さ25~45センチ。参加者は段ボールを格子状に組み合わせたり、箱型にして並べたりして各製品の作り方を確認。寝心地や使い勝手も検証した。
 組み立てはほとんどの参加者にとって初めての体験で、旭支部長(66)は「実際の現場では、避難所ごとに異なる段ボール製品を組み立てる必要がある。体験しておくと要領が分かる」と話した。

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