燃費3km/Lでも乗りたい魅惑の3ローターエンジン!ラグジュアリークーペ ユーノス コスモ【MOTA写真館】

ユーノス コスモ

バブルの申し子!ロータリー搭載の贅沢な高級スポーツクーペ

マツダが販売していたコスモの歴史は長く、1967年からコスモと名の付くモデルが販売されていた。

ユーノス コスモは通算4代目となるコスモで、2ドアのエレガントなクーペとして1990年に誕生。キャッチコピーが示す「クーペ・ダイナミズム」の通り、ダイナミックでスポーティーな側面とエレガントなラグジュアリークーペとしての側面を両立している。

また、伸びやかなフォルムのエクステリアと、高級ソファーのように肉厚なシートに加え、水平基調のタッチパネル式ディスプレイやウッドパネルが装備されたインテリアは、フラッグシップらしい独特な高級感を生み出す。

搭載されるエンジンは、1,308cc 2ローターターボ 13B(230馬力/30.0kgm)と1,962cc 3ローターターボ 20B(280馬力/41.0kgm)の2種類を用意。当初20Bは333馬力を発生するよう設計されていたが、280馬力規制があったことから出力が280馬力へ抑えられた。

魅力的な3ローターの代償は燃費

ユーノス コスモのカタログ燃費は、2ローター 13Bが6.9km/L、3ローター 20Bが6.1km/Lで、普段使いの燃費は厳しく、カタログ燃費数値の半分以下であることが日常茶飯事。

ちなみに、ユーノス コスモと同じ1990年に登場したスポーツカー ホンダ NSXのカタログ燃費が7.1km/L~8.3km/L、第11回 1990-1991年 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車の三菱 ディアマンテのカタログ燃費が8.4km/L~10.4km/Lであった。カタログ燃費の比較だけでもユーノス コスモの燃費が厳しいことは明らかだ。

しかし、電気モーターのように滑らかな回転フィールや、レシプロエンジンとは明らかに異なるトルク感は、燃費という代償を払ってでも手にしたい魅力である。

スペックや価格

■全長×全幅×全高=4,815mm×1,795mm×1,305mm

■エンジン

・1,308cc 2ローターターボ 13B-REW型(230馬力/30.0kgm)

・1,962cc 3ローターターボ 20B-REW型(280馬力/41.0kgm)

■トランスミッション:4速AT

■駆動方式:FR

■販売期間:1990年~1996年

■価格:330万円~530万円(1990年式)

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