大崎 快勝も慢心なし 次の長崎商戦へ「最高の準備を」

【3回戦、西陵―大崎】4回裏大崎無死満塁、藤村が右翼線に3点三塁打を放つ=諫早市第1野球場

 昨秋の県大会を58年ぶりに制した大崎が、夏もまずは41年ぶりの8強に名乗りを上げた。2回戦ではフライアウトが多かっただけに、清水監督は「『低い打球を』と修正してきた成果は出た」と及第点を与えた。
 2桁安打に加えてエース田中の2安打零封と攻守で隙がなかったが、選手たちは満足していない様子。二回に左翼線へ流して先制の口火を切った山口は「体が開いて当てるだけだった。しっかり踏み込まないと。内角の反応も鈍かった」。右腕田中も「カウントを悪くしたところは三振が取れなかった。70点くらい」と真っ先に課題を口にした。
 それでも、三回に三本間の完璧な挟殺プレーでピンチを逃れ、五回は一、二塁間の難しい打球を二塁原田と田中の巧みな連係で一塁封殺するなど、随所で王者の貫禄を披露した。中1日で迎える長崎商との準々決勝は大きなヤマ場。四回に3点三塁打を放った藤村は「時間は少ないけど、最高の準備をして臨みたい」と気を引き締め直していた。

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