アジング界のカローラ的ロッド「オーシャンゲート JOG-604UL-K ST AJ」

アジングを始めてみたいけど、どんなタックルを買えばいいかわからない? そうですよねそうですよねぇ…。特にロッドはピンからキリまでありますし、ルアーと違って試しに買ってみて試す、というのが容易では有りません。それならば! とルアマガプラス編集部員は立ち上がりました! 比較的安価で高性能な同価格帯ロッドを実際にフィールドで使い比べてみました!今回の記事ではジャクソンのオーシャンゲートを紹介します。

インプレッションメンバー

福重(左)
図体がデカイ割に繊細な釣りを好む男。本格的に釣りにのめり込んだのが遅かった為、色々と偏った癖を持つ。釣りに対するモチベーションは高く、様々な釣りを経験。ムーバブル・ファッティ(動けるデブ)。

深谷(中央)
ハイパーフィッシングエディター。フライ、バス、ソルトと広範囲に渡って作り続ける今や古豪(?)の編集マン。その経験を活かしたモノを見る目は本物であり、ルアマガブランドのオリジナル製品を手掛ける。実はプロデューサー業も得意。

大木(右)
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つ、ルアマガプラスの若きリーダー。編集部、というよりはむしろ会社内で最も幅広い釣りの知識を持つインプレ企画の要。釣りはシーバスをメインに幅広く楽しむ。特技はモノマネ。趣味は新人への熱血指導。

オーシャンゲート JOG-604UL-K ST AJ

ジャクソンが誇る魚種別ハイクオリティソルトルアーロッドの「オーシャンゲート」シリーズから、2019年に登場したばかりのアジングモデル。そのうちの一本がコレ。

繊細なアジングだからこそのこだわりが至るところに散りばめられた肝いりのロッドです。

グリップ
ガイド

特に感度にもつながるグリップ部分のデザインや、オリジナルセッティングで取り付けられているKガイドなどはその筆頭です。

JOG-604UL-K ST AJは3本あるアジング用モデルのうちの1本。

●全長:6ft4in●パワー:ウルトラライト ●対応ルアーウェイト:0.4~7g ●対応ライン:2.5lb ●アクション:エクストラファスト ●定価:13,500円

そのスペックの最大の特徴は優れた汎用性であり、ジグ単はもちろん、軽めであればキャロやフロートリグにも対応。

操作性や感度、遠投性能のバランスに優れたスペックに仕上がっています。

ファーストインプレッション:デザインがイイ!

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深谷「グリップデザインや、ブランクデザイン、細かなパーツやロゴデザインは、抜かりのないアジングロッドという佇まいだね」

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大木「確かにデザインがカッコいい!

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福重「握った感じもかなりしっくりきました。変な持ち重りもないですし、扱いやすそうですよ」

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深谷「空振りした感じでも好印象だよ。自分が掛けのロッドよりも乗せ系のアクションを好むからかもしれないけど。適度な粘り感と、塗装によるほどよいアクションの野暮ったさが良い方向に転ぶことを期待といった感じだね」

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大木「重量も 決して軽すぎくもなく、重すぎくもない丁度いい塩梅です。操作性も感度も損なわない絶妙なバランスだと思います。バットパワーも強そうなので、大型アジや外道が掛かったときにもしっかりとファイトできそうです。2~3gの小型プラグでも遊べそうですね」

キャストフィーリング:イメージ通りのキャストが決まる快適感!

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福重「一言で表すなら普通に投げやすいロッドといった感じでしょうか。ソリッドティップだけどテーパーが割と自然なので、ジグの重さでキャストフィールが変わらずに投げやすい印象でした」

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深谷「1.5g前後のジグヘッドは、スルッとだいたい思った距離感で飛んでいくので、昼間にキャスト感を確かめた時は、予想の範疇にルアーを投入できる使いやすさが実感できたよ」

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大木「使用ウェイト範囲内であれば、ピンポイントのキャストからロングキャストまで、ジグヘッド、プラグ問わず様々なルアーを使えそうです。それと軽すぎず重すぎないロッドのため、同価格帯、または1万円アンダーのリールでもバランスを取りやすそうですね

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深谷「ダブルハンド、シングルハンドキャストともにストレスのないキャスティングが可能なのもいいね」

操作感:高い汎用性がビギナーにも嬉しい!

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大木「キャストやシェイクなど、アジングにおける動作全てをストレスなくスムーズに行えました。バットパワーもしっかりしているため、ダート系のジグヘッドのアクションもしやすいですね」

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深谷「極端な感度やリニアな操作感を意識していない分、汎用性が高く、ビギナー向けのロッドとしては相当使いやすいと思うよ」

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福重「少しティップが入りやすいので、重たすぎるルアーや強い潮だと操作感が落ちそうな気はしますね」

感度:感度良好! 繊細なアタリもしっかり捉えた!

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深谷「アジングに必要な感度は十二分に備わっている印象だけど、めちゃくちゃ感度が良いわけではないかな」

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大木「通常のアジングロッドに比べレギュラーテーパー寄りすぎる気もしますね。ラフコンディションだとなおさら感度が落ちるような気もします」

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福重「ソリッドティップがよく働いてくれて繊細なアタリにも対応出来たので自分は釣りましたけどね!」

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深谷「かなり優等生的にまとまっているので、このロッドならではという癖は無いと思うけど、逆にそれが武器になりそうだね」

ファイト:大物でも安心の気持ちいい曲がりっぷり!

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深谷「ゆっくりとアタリをすくって乗せてしまえれば、あとは無駄なく魚の動きに追従してくれるお手本的なファイトが楽しめたよ。追従性も備わっていて余裕がある感じもするので、不意の大物でも無理せず対峙することができそう!

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福重「ソリッドティップだけどナチュラルなベンドカーブを描くので、掛けてからの安心感がありますよね。引き絞られればバッドがしっかりと働くので、アジングにありがちなゲスト(シーバスなど)がヒットしてもそうそうのされる心配はないように思います!」

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大木「すみません、釣れなかったのでわかりませんでした…」

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深谷&福重「(笑)」

総評&こんな人にオススメ!

ルアーにバイトしてくるアジを向こうアワセ気味に掛けていく、いわゆるノセの釣りに適したロッドです。

とは言え、オートマチックにしか釣りができないというわけではなく、キャストも決まれば操作感も感度もある、バランスの取れた1本に仕上がっています

ソリッドティップロッドではありますが、極端なベンドカーブを描くような設定にはなっておらず、非常に扱いやすいです。

このロッドを一言で表すとすれば、適当。

アジングという釣りに求められる要素はもちろん、楽しむための要素、安心感や操作性につながる要素など、あらゆる性能がまとまったロッドになっています。

古い例えになってしまいますが、車で言う、カローラみたいな感じと言えば良いでしょうか。

特にこれからアジングを始めたいという人にとって、これほど適当なアジングロッドは中々無いんじゃないでしょうか?

このロッドにリール、ラインとルアーを揃えても2万円で収まるタックルで、アジングは絶対楽しめるはずです。

こんな人にオススメ!

・アジングでルアーフィッシングデビューしたい!

・ベーシックなセッティングのロッドでアジングを覚えたい!

・1本で幅広いシチュエーションに対応したい!

他にも同価格帯のロッドを2本インプレッション!
そちらの記事も近日公開予定!

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