浦川県議が感染 議会関係者ら100人超検査へ 県内ほか4人確認、計59人に

 長崎県などは28日、浦川基継県議(48)=長崎市区=ら長崎、諫早、佐世保3市で新たに計5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市の感染者は他に浦川氏の40代の妻と、クラスター(感染者集団)が発生した長崎みなとメディカルセンター(新地町)の90代女性入院患者。諫早市は長崎ウエスレヤン大(西栄田町)の20代日本人男子学生。佐世保市は20代男性会社員。県内での感染確認は59人となった。
 県と長崎市によると、浦川氏は22日に大雨被害を受けた大村市を他の議員らと視察。同日、のどに違和感を覚え、夕方に医療機関を受診したが、医師の判断でPCR検査を受けなかった。25日に妻が発熱したため、そろって27日に別の医療機関を受診、検査で陽性が判明した。2人とも2週間以内の県外移動はないという。
 浦川氏は23~26日の間、公務はなく、地域行事に参加。県と市は全ての県議と議会事務局職員に加え、接触があったとみられる市議会関係者ら計100人超を検査する。田上富久市長と佐藤正洋市議会議長の検査結果は陰性だった。県議会は県議に感染者が出た場合は、氏名を公表するなどの方針を決めていた。
 長崎みなとメディカルセンターの90代女性入院患者は、クラスターが発生した病棟にいた。21日から毎日検査を受け、陰性が続いていたが、27日に陽性となった。一時、発熱があったが、軽症。潜伏期間を経て発症したとみられる。
 長崎ウエスレヤン大の20代日本人男子学生は17日以降、断続的に発熱などの症状が出た。27日の検査で陽性が判明し、軽症。
 県によると、学生は19日に福岡県から来た友人と会った。最近まで大学に通い、知人宅も訪れていた。「セブン-イレブン諫早小船越町店」で13~25日に7回アルバイトした。店は28日から休業。県は濃厚接触者ら13人を中心に検査する。
 同大は28日、学生の感染をホームページで公表、学内を消毒した。同日から8月9日まで休講し、学生の学内立ち入りを禁止した。
 佐世保市の20代男性会社員は、27日に感染が判明した20代男性の濃厚接触者8人のうちの1人だった。他7人は陰性。


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