新型コロナ 長崎県内3人感染、計201人 県、市中“多発”は否定

新型コロナウイルス感染者の入院状況

 長崎県と佐世保市は23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに佐世保、西海両市で計3人確認されたと発表した。これで県内の感染者は200人を超え、計201人となった。
 県は、7月上旬に約2カ月半ぶりに感染者(18例目)が確認されて以降、「会食の場や職場での感染が多く、県外に行ったり県外者と接触したりして感染するケースも増えている」と指摘。一方で「感染者の7割以上は濃厚接触者や接触者。保健所が迅速に幅広く検査した結果であり、市中で次々と感染が発生している状況ではない」としている。
 佐世保市では新たに1人が感染。年齢や職業などは非公表。21日に発熱などの症状があり、医療機関と市保健所の検査で陽性が確認された。発症からさかのぼって2週間以内に県外への移動歴があるという。
 西海市の感染者は男性2人。1人は会社員で倦怠(けんたい)感や発熱があり、21日に帰国者・接触者外来を受診し、翌22日に陽性と判明。職場に濃厚接触者らがいるかどうか調査する。もう1人は19日に発熱し、市販薬で解熱。だが22日に別の感染者の濃厚接触者として検査したところ、感染が確認された。現在、症状はない。
 県内では22日午後7時現在、重症1人を含む28人が入院。無症状や軽症用の宿泊施設療養者が4人、回復者が156人。


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