きょう（木）は、南西諸島や西日本、東日本は大気の状態が非常に不安定となる。局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。また、全国的に厳しい残暑が続き、日中の気温は30℃を超える所がほとんどで、特に日本海側は35℃を超える所もありそうだ。局地的な大雨と熱中症に警戒が必要となる。

沖縄～関東　大気非常に不安定

　強い台風8号は黄海を北上していて、台風の北上に伴い、沖縄から関東にかけては高気圧の縁を回って南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる。大気の状態が非常に不安定となっていて、台風から離れていても雷雲が発達しやすく、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。

　午前5時現在、活発な雨雲のかかってる所があり、沖縄や九州南部で土砂災害の危険度が高くなっている所がある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

　太平洋側も晴れ間の出る所もあるが、空模様の変化に注意が必要。

　また、落雷や竜巻などの突風、ひょうが降るおそれもあるため、急に冷たい風が吹く、黒い雲が近づく、雷の音が聞こえるなど、天気急変のサインがあれば、すぐに安全な建物などに避難するように努めたい。

予想雨量（あす朝まで、多い所） 　

　九州北部　150ミリ　　 　

　九州南部、沖縄　120ミリ 　

　東海　100ミリ　 　

　関東甲信　80ミリ

　北日本は晴れる所が多い見込み。

厳しい残暑続く　熱中症に警戒

　朝から気温が高くなっているが、きょうも厳しい残暑が続き、特に日本海側では35℃を超える危険な暑さとなる見込み。鳥取や米子、豊岡（兵庫県）では37℃、横手（秋田）、山形、長岡（新潟）、福井などで36℃、秋田も35℃など、北日本も35℃以上になる所がありそうだ。また、大阪で35℃など、太平洋側でも猛暑日になる所があり、札幌や東京も33℃と、全国的に30℃を超える所が多い予想。関東甲信では、東京、神奈川、茨城に熱中症警戒アラートが発表されていて、全国の広い範囲には高温注意情報が発表されている。引き続き、暑さを避けてこまめな水分補給を心がけるなど、熱中症にも警戒が必要だ。

〈きょうの予想最高気温〉

37℃　豊岡（兵庫）、鳥取、米子、

36℃　横手（秋田）、山形、長岡（新潟）、福井、松江など

35℃　秋田、新潟、富山、京都、大阪、松山など

この先も猛暑日続く所も

　この先も暑さが続き、あす（金）から日曜日にかけては、東京でも再び35℃近くまで上がる見込み。名古屋や西日本では来週にかけても35℃以上の猛暑日が続く所もあり、この先も体調管理に注意が必要となる。

（気象予報士・及川藍）