MVPは涌井&柳田 2020年のパ・リーグ前半戦ベストナインを編集部が独自選出

ソフトバンク・柳田悠岐(左)と楽天・涌井秀章【写真:荒川祐史】

中田翔が本塁打&打点の2冠王、吉田正が首位打者に立つ

新型コロナウイルスの感染拡大により、約3か月遅れて開幕を迎えた2020年のプロ野球。開幕から約1か月半が経過して各球団が60試合超(巨人のみ59試合)を消化した。ちょうどシーズンの折り返しが過ぎて、120試合制で行われるシーズンの前半戦が終了した。

ここまではセ・リーグが2年連続のリーグ制覇を狙う巨人が、パ・リーグは3年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンクが単独首位に立つ。では、前半戦で活躍が目だった選手は誰だっただろう? Full-Count編集部では、前半戦のベストナインとMVPを独自に選出してみた。こちらはパ・リーグだ。

【パ前半戦ベストナイン】
先発 涌井秀章(楽天)
救援 モイネロ(ソフトバンク)
捕手 該当者なし
一塁 中田翔(日本ハム)
二塁 浅村栄斗(楽天)
三塁 鈴木大地(楽天)
遊撃 茂木栄五郎(楽天)
左翼 近藤健介(日本ハム)
中堅 柳田悠岐(ソフトバンク)
右翼 吉田正尚(オリックス)
指名 ロメロ(楽天)

ベストナインの顔ぶれには序盤、首位を走っていた楽天勢が多くなった。開幕直後から打線が好調だった楽天。浅村はリーグ3位の18本塁打、同2位の65打点をマークし、鈴木は.344の高打率を残す。ロメロも打率.298でリーグ5位の17本塁打を放っている。茂木は打率.328と遊撃手としては出色の数字を記録している。

また先発の涌井は開幕8連勝を記録して、ここまでハーラー単独トップの8勝をマーク。ロッテから楽天に移籍した1年目で前半戦は素晴らしい成績を残している。救援投手には首位を走るソフトバンクのセットアッパー・モイネロを選出。ここまで12球団最多の32試合に登板。24ホールドはダントツで、31イニングで58奪三振と驚異の三振奪取力を誇っている。

日本ハム・中田翔(左)とオリックス・吉田正尚【写真:石川加奈子、荒川祐史】

捕手は森、甲斐、太田と候補はいるが、該当者なしに

ソフトバンクと言えば、柳田も忘れてはいけない。OPS1.195はリーグトップ。打率.352、20本塁打、出塁率.472は共にリーグ2位で50打点は同4位と、打撃の各部門で上位につける。ファンの度肝を抜くような規格外の本塁打を量産している。その柳田を打率で上回るのがオリックスの吉田正。ここまでの打率は.372としており、最下位に沈むチームの中で1人気を吐いている。

日本ハムの中田はここまで21本塁打68打点と2冠王。打率は.256と高くないが、ここ一番での勝負強さが際立っている。近藤はリーグ4位の打率.340もさることながら、出塁率.473は柳田を上回り、リーグトップ。中田とともに日本ハム打線を牽引している。捕手は該当者なしに。ソフトバンクの甲斐拓也や西武の森友哉、楽天の太田光ら候補はいるものの、決め手を欠く。

【パ・リーグ前半戦MVP】
投手:涌井秀章
打者:柳田悠岐

上記の面々の中から、投手では涌井、野手では柳田が前半戦のMVPと言えるだろう。開幕8連勝をマークした涌井は文句なし。打撃の全ての部門で上位に位置し、チームが首位を走っている柳田もまた異論はないのではないだろうか。このまま彼らが活躍するか。後半戦も目が離せない。(Full-Count編集部)

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