2発9打点の中田ら日ハム勢が好調、オリ吉田正も止まらん…パ週間ベストナインは?

日本ハム・中田翔(左)とオリックス・吉田正尚【写真:石川加奈子、荒川祐史】

ロッテがソフトバンクに3連勝するなど4勝2敗で首位を猛追

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3か月遅れで開幕を迎えた2020年のプロ野球。120試合制で行われるシーズンは折り返しを過ぎて後半戦に突入している。セ・リーグは巨人が首位を独走し始め、パ・リーグは首位のソフトバンクをロッテと楽天が猛追している。

後半戦に突入した8月31日から9月6日までの1週間の選手成績を振り返り、Full-Count独自に週間ベストナインを選出した。今回はパ・リーグ第12週だ。

【パ・リーグ現在の順位表】
1 ソフトバンク 68試合38勝27敗3分
2 ロッテ 68試合38勝28敗2分 0.5
3 楽天 68試合34勝31敗3分 3.5
4 日本ハム 68試合32勝33敗3分 2.0
5 西武 66試合30勝34敗2分 1.5
6 オリックス 68試合22勝41敗5分 7.5

【パ・リーグ第12週】
1 ロッテ 4勝2敗0分
1 西武 4勝2敗0分
3 楽天 3勝3敗0分
3 日本ハム 3勝3敗0分
5 オリックス 2勝3敗1分
6 ソフトバンク 1勝4敗1分

ロッテはソフトバンクに3連勝するなど、4勝2敗と好調だった。首位との差を0.5ゲームに詰めて肉薄している。西武は2カード連続で勝ち越して、ロッテと同じ4勝2敗。一方、首位を走ってきたソフトバンクは1勝4敗1分と大きく負け越して、勢いを失っている。

日本ハム・上沢直之【写真:石川加奈子】

日ハム上沢は2年ぶり完投、西武平良は4試合で3ホールド

【第12週パ週間ベストナイン】
先発 上沢直之(日本ハム)
救援 平良海馬(西武)
捕手 該当者なし
一塁 中田翔(日本ハム)
二塁 渡邉諒(日本ハム)
三塁 ビヤヌエバ(日本ハム)
遊撃 源田壮亮(西武)
左翼 吉田正尚(オリックス)
中堅 西川遥輝(日本ハム)
右翼 杉本裕太郎(オリックス)
DH グラシアル(ソフトバンク)

この1週間で野手で活躍が際立ったのは3勝3敗の五分だった日本ハムの面々だった。一塁の中田、二塁の渡邉、三塁のビヤヌエバ、そして中堅の西川を選んだ。中田は打率は.300ながら、2本塁打9打点と勝負強さを発揮。渡邉は.391、ビヤヌエバは.350、そして西川が.417と揃ってハイアベレージを残した。

オリックスの吉田正はこの1週間も打率.455をマークし、10打点はリーグトップ。現在は1994年のイチロー氏を抜く24試合連続安打を継続している。右翼の杉本は3試合のスタメンながら.500と高い打率を残す。期待されてきた大砲が徐々にその存在感を発揮し始めている。

遊撃は西武の源田。今季、前半戦は苦戦を強いられていたが、この1週間は打率.333をマーク。ソフトバンクのグラシアルは週間打率こそ.292だったが、リーグトップの4本塁打を放ち、苦戦を強いられていたチームの中で気を吐いていた。4勝2敗と好調だったロッテだが、際立って好成績の選手は不在。裏を返せばチーム全員で勝利を掴んでいるとも言えるだろうか。

投手は日本ハムの上沢と西武の平良を選出。上沢は1日の楽天戦で先発して9回5安打1失点と好投。2年ぶりの完投勝利をマークした。平良は週間4試合に登板。2日のロッテ戦こそ1点を失ったものの、160キロに迫る真っ直ぐで相手をねじ伏せ、3ホールドをマークしていた。(Full-Count編集部)

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