水の宅配業者が防犯啓発 顧客に県警のチラシお届け

水の宅配に合わせ、県警の防犯チラシを配るマーキュロップの配達員(右)=横浜市南区

 神奈川県内で水の宅配事業を行う「日本宅配水&サーバー協会」加盟の事業者が県警の防犯活動に協力し、ウオーターサーバーの設置やメンテナンス、水の宅配などで、顧客の家庭を訪問した際に、特殊詐欺や侵入盗、性犯罪などに注意を促す県警のチラシを配っている。

 チラシには留守番電話の設定や施錠の徹底、ながらスマホをしない│などの防犯上の注意点が記されている。26日には、天然水の製造・宅配事業を行う「マーキュロップ」横浜営業所の配達員が、横浜市南区の顧客に天然水を届けながら、県警のチラシを手渡して注意を促した。受け取った村上秀美さん(34)は「具体的に注意すべきポイントが記載されているので分かりやすい」と話した。

 同社経営企画室の岡本彩室長は「顧客層は幅広く、信頼関係に基づくお客さまとの接点を生かし、おいしい水を届けるとともに安全・安心を守る活動にも取り組みたい」と述べた。

 県警はコロナ禍で、県民向けの啓発活動が難しい中、事業活動で県民と接点のある企業・団体の協力を得て防犯や事故防止などの注意喚起を進めている。

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