中間決算が黒字だった企業から選ぶ、10月の人気株主優待銘柄

日経平均株価はコロナ禍以前の2万3,000円台まで回復してきましたが、人々の生活様式が変わったことにより売上に影響を受けている企業も少なくありません。そこで今回は、松井証券で昨年10月に買い越し人数が多かった優待銘柄のうち、今年の中間決算で経常利益が黒字だった企業をピックアップしてみました。10月は株主優待銘柄が36銘柄と少ないですが、コロナ禍の中でも利益を出している企業に目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。


主婦に人気の業務スーパー!

【神戸物産(3038)】

「業務スーパー」を展開している企業です。国内グループ会社で製造するオリジナル商品のほか、「世界の本物を直輸入」をコンセプトに輸入商品を取り扱って差別化を図っています。

こちらは業務スーパーで利用できる1,000円相当の商品券がもらえます。雑誌やキュレーションサイト等で特集されることが増え、日常的に利用している人も多いのではないでしょうか。店舗は全国に展開されていますし、もし近くにお店がなくても自社グループ商品の詰め合わせと交換ができるので安心ですね。

3つの優待から選べる

【萩原工業(7856)】
合成樹脂繊維「フラットヤーン」とその二次製品を製造・販売する大手メーカーです。フラットヤーン技術を応用した産業機械の製造・販売も行っています。

会社がある岡山県の特産品マスキングテープと、耐久性が従来品と比べて3倍というデザイン性のあるブルーシート、このほか1,000円相当のQUOカードより一つ選ぶことができます。こちらは長期保有特典があり、100株を3年以上継続保有すると2,000円相当の商品から選ぶことができるようになります。企業のWEBサイトに写真付きで商品が載っていますので、気になる方は見てみると良いでしょう。

お菓子の詰め合わせが届く

【正栄食品工業(8079)】
製菓・製パン業界を中心とした食品業界向け食品原材料の仕入れ、加工・製造、販売を主力にしている食材専門の商社です。

食品原材料の専門商社ということで、自社製品の詰め合わせがもらえます。こちらは4月にも権利確定があり、今年の4月の優待内容を見るとナッツやクッキー、ドライフルーツ等が計15種類入っていたようです。食べ物の優待品は何が届くか楽しみになりますね。

お惣菜やさんの優待

【ロック・フィールド(2910)】
サラダを中心とした持ち帰り総菜店「RF1(アール・エフ・ワン)」を主力に、複数のブランド店舗を全国の百貨店や駅ビル等に展開している企業です。

全国のロック・フィールド店舗にて利用できる1,000円相当のおそうざい券がもらえます。「RF1」はデパ地下や駅ビル等によく入っていますので知っている人も多いかもしれませんね。最低投資金額は12万~13万円程度ですので、手が届きやすい点もポイントです。

ワインが届く珍しい優待銘柄

【巴工業(6309)】

化学工業製品の専門商社としての輸入販売と、遠心分離機を中心とする分離機器の製造販売の2つの事業を展開する、商社機能とメーカー機能を併せ持つ企業です。

自社関連会社で取扱いのワインがもらえます。株主優待でワインがもらえる銘柄はあまりありませんので、ワイン好きな人は必見ですね。こちらもどんなものが届くか楽しみな優待です。


今回のように、決算の数字を見て優待銘柄を選ぶというのもひとつの方法です。「経常利益」は本業での利益から本業以外での収益や費用を反映させたものになりますので、企業の実力を見るには良い指標になると言えるでしょう。優待内容を見て銘柄の目星をつけてから決算をチェックしてみるのも良いですし、他にも気になる10月の優待銘柄がないかぜひ探してみてくださいね。

※上記は10月優待銘柄の中で、2019年9月27日から2019年10月の権利付最終日にかけて松井証券店内での現物買越人数が多い上位5銘柄です。(2020年の中間決算で経常利益が赤字の銘柄およびREITを除く)
※優待内容は株主優待取得に必要な最低購入株数、および保有期間の場合のものです。
※株主優待の内容は変更される場合がありますので、必ず当該企業のホームページ等をご確認ください。

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