ラニーニャ現象発生 冬にかけて続く可能性高い 気象庁

エルニーニョ/ラニーニャ現象の経過と予測

 気象庁は10日(木)、エルニーニョ監視速報で、ラニーニャ現象が発生したとみられると発表した。

 8月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差はー0.6℃ で、基準値より低い値だった。太平洋赤道域の中部に見られる海洋表層の冷水が今後東進し、東部の海面水温が平年より低い状態を維持すると考えられる。エルニーニョ予測モデルの結果を踏まえると、今後、冬にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い。

エルニーニョ/ラニーニャ現象の発生確率

 ラニーニャ現象の発生は、2017年秋~2018年春以来となる。2018年(平成30年)冬(2017年12月~2月)月の日本の天候は、日本付近に強い寒気の流れ込むことが多かったため、全国的に気温が低くなった。日本海側の降雪量は、西日本ではかなり多く、東日本は多かった。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象と。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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