自慢の逸品 路上販売 長崎で「大黒町青空マルシェ」 コロナ禍の飲食店支援イベント

この日限りのオリジナルメニューも並んだ大黒町青空マルシェ=長崎市大黒町、長崎駅前商店街

 新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む飲食店支援のため、長崎市が緊急的に許可基準を緩めた路上利用制度を活用したテークアウト販売イベント「大黒町青空マルシェ」が12日、同市の長崎駅前商店街であった。
 自治会や商店街組合などでつくる同マルシェ実行委主催。14店舗が片側の路上に売り場のテントを並べ、この日限りのメニューや各店自慢の逸品を提供した。
 同市五島町の会社員、松尾知己さん(44)は「夏はイベントがなかったので、とても楽しい」とお祭り気分を満喫。1時間足らずで完売する店舗もあり、出店した酒趣庵長崎駅前店の江副正弥店長(42)も「想像以上の人出。この人の流れをそのまま取り込みたい」と意気込んでいた。
 藤原祥司実行委員長(52)は「再開発や新型コロナ感染症で地域が揺らいでいる。これをきっかけに、力を強固なものにしたい」と話した。


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