中高4校久々のマーチング 堂々と 島原で合同練習会

堂々のマーチングを披露する小浜中吹奏楽部=島原市、島原復興アリーナ

 新型コロナ禍で発表の場を失っている長崎県内中学、高校の吹奏楽部の合同練習会「エンジョイマーチング」が12日、島原市平成町の島原復興アリーナであり、雲仙市立小浜中など計4校の吹奏楽部員計約100人が堂々の演奏を披露した。
 今年9月12日に同アリーナで開催予定だった県マーチングコンテストが中止になったのを受け、小浜中吹奏楽部の指導者、森下晃英さん(62)が「コンテストと同じ日に同じ会場で、合同練習会を開いて発表の場にしよう」と、複数の吹奏楽部に呼び掛けた。
 小浜中のほか、長崎市立戸町中、川棚町立川棚中、県立小浜高が参加した。感染防止に努めながら、各吹奏楽部が2曲ずつ笑顔で堂々と披露。「風になりたい」を合同演奏して締めくくった。保護者は声援の代わりに手拍子で盛り上げた。
 森下さんは「どの学校の生徒も久しぶりの披露でうれしそうだった。今の(コロナ禍の)環境でできる最高のマーチングを見せてもらえた」と満足そうに話した。

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