巨大カボチャ、ハロウィーン楽しみ 福祉農場が幼稚園に寄付

ジャンボカボチャに触れる園児ら=小田原市北ノ窪の友愛幼稚園

 来月のハロウィーンに使ってほしいと、おだわら福祉農場(小田原市久野)がこのほど、近くの友愛幼稚園(武藤保之園長)にジャンボカボチャを寄贈した。

 寄贈したのは「アトランティック・ジャイアント」という品種。直径70センチほど、重さは約40キロで寄贈は今回で3年目になる。今年は長梅雨で腐りやすく、早めに収穫したため例年より小さいものになったという。

 園庭に集合した約220人の園児たちは、目の前に並べられた二つのジャンボカボチャに興味津々。なでてみたり、数人で持ち上げてみたりして歓声を上げていた。最後は同農場スタッフらへ「ジャンボカボチャをありがとう」と大声で感謝していた。

 就労継続支援B型事業所である同農場は、発達障害などがある人が農作業を通して、社会人として就労に必要な知識・能力を身に付ける。出張して清掃作業なども行っており、同幼稚園でも清掃や除草作業を行っている。

 ジャンボカボチャは特別な栽培方法が必要で、通所者たちが毎年知恵を絞って育てている。カボチャ担当の男性メンバー(22)は「今年は少し小さいが、カボチャらしい形にできた。園児が驚いてくれてよかった」と笑顔を見せていた。

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