サッカー天皇杯 MD長崎 2回戦敗退

【2回戦、MD長崎-ヴェルスパ大分】後半10分、MD長崎のDF上野がドリブルで突破する=トランスコスモススタジアム長崎

 サッカーの第100回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第2日は23日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎などで2回戦15試合が行われ、長崎県代表のMD長崎は日本フットボールリーグ(JFL)のヴェルスパ大分に0-2で敗れた。
 MD長崎は前半終了間際、ゴール前の混戦から失点。後半8分にオウンゴールで追加点を許した。
 アマチュアシードのホンダFCは常葉大(静岡)を2-1で退けた。JFL勢同士となった対戦はラインメール青森が3-0でいわきFC(福島)に快勝した。
 第3日は30日、広島市で2回戦残り1試合、福山シティFC(広島)-FCバレイン下関(山口)を実施。3回戦は10月28日と11月11日に行われる。

JFLチームに善戦
 通算4度目の天皇杯に挑んだ県社会人リーグ1部のMD長崎。格上のJFLチーム、ヴェルスパ大分に善戦したが、初の3回戦進出は果たせなかった。ゲームキャプテンのGK渕上は「JFLでも上位のチーム。点差以上の差を感じた」と悔しさをにじませた。
 攻め込まれる時間帯が続いても、渕上を中心に粘り強く守った。前半ロスタイムに失点した後は、身体能力が高いDF上野を前線に上げて速攻を狙ったが、堅守を崩せなかった。上野は「組織的に対応された。勝ちたかったので悔しい」と肩を落とした。
 メンバーのほとんどが働きながらサッカーを続けている。平日夜のトラスタには家族や職場の同僚が駆け付け、拍手で盛り上げてくれた。有川監督は「コロナ禍でもサポートを受けながら、サッカーができる環境に感謝したい」と謝意を示した。

© 株式会社長崎新聞社