2LDKで快適に暮らすためのインテリア術とは?間取りの種類と、おしゃれなレイアウト実例を紹介

ひとり暮らしなら、ワンルームや1K、1DKの間取りでも十分です。1LDKあれば、ゆとりが持てます。さらに家族で暮らす場合は、2LDKの間取りがおすすめです。広い2LDKの空間を、レイアウト次第でより広く活用することが可能です。カップルやファミリー向けアパートやマンションに多い間取りの2LDKで快適に暮らすポイントを、レイアウト例を交えて紹介します。

1LDKから2LDKの「あとひと部屋」で快適な暮らしが実現

2LDKとはリビングとダイニング、キッチンがひとつになったLDKに加え、ふたつの部屋がある間取りです。専有面積が大体60~80㎡で、部屋は約6~8帖、LDKは10畳以上、広くて15畳くらいが一般的です。1LDKにふたりで暮らす場合は、部屋がひとつしかないため、普段過ごす居室と寝室を兼ねることになります。

また収納も少なく、同居人同士で共有する部分が多くなるのが特徴です。仲のいいカップルや夫婦にとってはメリットであり、ひとりの時間を確保するのが1LDKでは難しい部分もあります。一方で2LDKは、生活に必要なLDKと部屋にプラスして、「もうひと部屋」あることで、大きなゆとりが生まれます。

ダイニング・キッチンスペースと2部屋という間取りには2DKもあります。ほぼ同じ作りの2DKと2LDKですが、キッチンスペースがやや狭く、6畳以上10畳未満の間取りが2DKです。10畳以上の広いキッチンスペースがあるのが2LDKになります。

2LDKの部屋の間取りの種類とは?

ひと口に2LDKといっても、間取りのバリエーションはさまざまです。カップルやファミリー向けマンション・アパートに多く見られるLDKの部屋の間取りの種類をそれぞれ解説します。

「ハーフリビング型」は物件数が多く、使い勝手も良い

2LDKの代表的な間取りが、ハーフリビング型です。ひとつの部屋とリビングがバルコニーに面していて、それぞれに風と光が差し込む間取りです。バルコニーにふたつのエリアが面していて、リビング空間と部屋の仕切りが可動壁(襖や間仕切り)であれば、ひと続きに広く使うことも可能です。インテリアのレイアウトも色々楽しめます。

マンションやアパートの共有通路側にもうひと部屋あり、こちらは他のエリアから独立して使うことも可能です。玄関から入ってすぐの場所にあるため、プライバシーを保てるのも利点です。使い勝手がいいだけに、ハーフリビング型の物件数は多く見られます。

「フルリビング型」はリビングの快適性を特に重視したい人向け

リビングダイニングに広く採光を取り入れた「フルリビング型」。家族との団らんを重視したい方、来客が多い方におすすめの間取り

フルリビング型は、リビングダイニングがバルコニーの窓に面した広いリビングが特徴の間取りです。2LDKの中でも、リビング・ダイニングの間口を広く設けた開放的な作りのため、他の部屋より「リビング重視」の方におすすめです。部屋部分の独立性が高いので、プライバシーも守られ、子ども部屋や趣味の部屋としても利用可能です。

「寝室型」は寝室の快適性を特に重視したい人向け

コンパクトなスペースで2LDKの空間を実現させた「寝室型」。一日の中で、ベッドルームでくつろぐ時間が多い方に最適な間取り

少しこぢんまりとした造りの賃貸アパートなどで多いのが、寝室を重視した2LDKの間取り。このタイプは、部屋部分だけがバルコニーに面しています。リビング・ダイニング部分よりも、寝室をはじめとした部屋の居心地を重視した間取りです。玄関から入って廊下がなく、すぐにLDKがある間取りも見られます。玄関先から部屋までにリビング・ダイニングを通過するため、来客がある際は不便を感じる場合があります。

「横並び型」はどの部屋にも均一に快適性を求める人向け

両方の部屋、リビングに窓やバルコニーがある「横並び型」は、家中明るく風通しも良く、快適に過ごすことができる

リビング・ダイニングエリア、ふたつの部屋がいずれもバルコニーに面し、窓のある横並び型の2LDKタイプは、いわばオールマイティな間取りです。どの部屋も通気や通風、採光に優れているので、どこでも快適に過ごしたいという方におすすめです。リビング・ダイニング部分の間仕切りが可動壁、もしくは襖であれば取り払って広く使えます。

ふたり暮らしのカップルや夫婦、小さな子どもがいるファミリーまで、それぞれの用途にあった部屋の間取りです。奥行きよりも間口が広いタイプの間取りですが、賃貸アパートなどでは希少なタイプの間取りです。

「メゾネット型」はリビングと寝室を明確に分けたい人向け

フランス語の「小さな家」(maisonnette)が語源となっているメゾネット。このタイプは内階段のある2層以上の造りが特徴です。2階建ての家のようなイメージで、デザイナーズマンションなどで採用されています。2LDKの賃貸アパートにも多く見られ、低層のテラスハウス、かつての長屋のように隣家と一棟がつながっているイメージです。

どちらかの層に水回りとリビング・ダイニングエリアがまとめられ、もう1層に部屋がある間取りが一般的です。部屋は上階になるパターンが多く見られます。集合住宅のスタイルを取りながら、一戸建て住宅のような独立性を持つのがメゾネット型の最大の特徴です。プライバシーも保たれ、複数で暮らしていてもプライベート空間を設けることが可能です。

2LDKはファミリー、カップルどちらにも理想的な間取り

2LDKだからこそできる「居住空間の区分け」。適度な距離感で、快適さもアップ。ライフスタイルの変化で活用の幅も広がる

ふたり暮らしには「1LDKで十分」という意見もあります。確かに最低1LDKのスペースがあれば生活する上で不便はありませんが、ゆとりのある暮らしを実現するには、2LDKをおすすめします。住人が集まるリビング・ダイニングスペースは確保しつつ、それぞれにひとりの時間を持てる部屋があるというのは大切です。

生活エリアとプライベートエリアを区別して暮らせることで、実際の広さ以上に心の余裕が生まれます。部屋数が増えるため、収納スペースも多く取れ、住人それぞれの満足度がアップします。カップルや夫婦なら、適度な距離感を保てます。

さらに2LDKの間取りはファミリーにもおすすめです。寝室や子供部屋、来客スペースを設けるのにも十分な広さがあります。2LDKは広さがありながら、リビング・ダイニングでの子どもの行動を見守りやすい間取りでもあります。間仕切りをなくせばスペースをより広く使え、ライフスタイルに合わせて使い方の幅も広がります。

2LDKのタイプ別・部屋別おすすめコーディネート

カップルや夫婦、ファミリーまで幅広いニーズに対応できる2LDKの間取り。インテリアにこだわったおしゃれな2LDKの部屋づくりの例を、間取りのタイプ別、部屋の個性にそって紹介します。2LDKの間取りを生かした家具配置などの参考にしてください。

狭いLDKはキッチンカウンターで省スペース化

2LDKの中心部といえるリビング・ダイニング(LDK)は、滞在時間も長く、くつろぎたい場所です。同時に家具の配置に制限が出てしまう部分でもあります。リラックススペースであるLDKを広く使うなら、思い切ってダイニングテーブルを無くすのもひとつのアイデアです。

ダイニングテーブルがなければ、その分スペースを広々と活用できます。また、ダイニングテーブルをなくすと、全体的にインテリアが低い目線になります。高さのある家具が減ることで全体的に圧迫感もなくなり、開放的なリビング空間が完成します。

広いリビングには「和室」を取り入れる

2LDKの部屋部分、特にLDKの横の部屋が和室というパターンの部屋も賃貸には多々あります。オールドスタイルに感じられがちな和室も、可動壁や襖などを取り去り、広いLDKとしてリビング・ダイニングとつなげるアイデアもおすすめです。和室のテイストをLDKにも取り入れ、全体的に「和モダン」の雰囲気で統一すると、部屋を広々と使えます。

LDKをソファで間仕切り

tsu_house3さんのインスタグラムより

リビングダイニングを、家具で仕切るテクニックもあります。基本的に家具は壁面に沿って置くと、部屋を広く見せられますが、リビングやダイニングという生活空間と分けることで、プライベートな空間が作れます。リビング・ダイニングと間続きの部屋は、生活感にあふれがちで、スタイリッシュとはいえません。ソファや収納棚などの家具を上手に使って、それぞれテーマを変え、ゾーニングにチャレンジしてみましょう。

同棲カップルにも住みやすい「間仕切り」コーディネート

賃貸アパートの限られた空間でも、スムーズな動線を意識して間仕切りを設けましょう。ラックを使ってリビング・ダイニングに間仕切りを作れば、収納スペースとしても活用できます。キッチンスペースの生活感を隠すこともできるので、一石二鳥のアイデアです。その他、横に長いテーブルをキッチンカウンターとして渡すのもおすすめです。カップルだけでなく、子どもを見ながら家事をしたいママにも役立ちます。

2LDKだからこそ生まれる贅沢「もうひと部屋」にこだわる

1LDKでも、便利に暮らすことはできます。ただ2LDKになると、プラス1部屋、心の余裕が生まれるのです。2LDKだからこそ生まれる生活の潤い、豊かさにこだわった「もうひと部屋」のコーディネートをピックアップしました。

リラックスできるベッドルームに

2LDKの部屋のひとつは、ベッドルームとして活用しても便利です。和室であってもシンプルなベッドフレームを選べば 和モダンな雰囲気のおしゃれな寝室になります。落ち着きのある寝室は、新婚カップルにもおすすめのコーディネートです。

趣味・ワークスペースに

nlife_2631 さんのインスタグラムより

ふたつの部屋のうち、LDKから離れた部屋は書斎や趣味のスペースとして使うのもおすすめです。LDKから遠いほうの部屋を選ぶことで、静かな場所を確保できるため、仕事部屋として在宅のテレワークにも使えます。折りたたみの机や椅子を使用すれば、仕事や趣味に使わないときは来客用にするなど、別の用途に使う部屋として重宝します。

子供部屋にはナチュラルな北欧インテリアを

子ども部屋は、ナチュラルな北欧テイストで統一するのがおすすめです。あたたかみのあるデザインで、男の子でも女の子でもユニセックスなスタイルを作れることもメリット。おもちゃや絵本など、物が散らかりがちな子ども部屋には無印良品の収納グッズが役立ちます。

無印良品には、北欧テイストに馴染むシンプルなボックスやかごが豊富に販売されています。スタッキングシェルフを活用し、すっきりと片付けることも可能。また、IKEAにもシンプルで機能的な収納家具が揃っています。成長に合わせて机や本棚を増やすなど、コーディネートを楽しみましょう。

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