自転車事故 スタントマン再現 大村城南高で安全講習会

生徒の前でスタントマンがさまざまな事故を再現した安全講習会=大村城南高

 スタントマンが自転車事故を再現する安全講習会が9月30日、大村市久原1丁目の県立大村城南高(相川保彦校長、449人)であり、生徒が自転車の安全利用について意識を高めた。
 事故の恐怖を目の当たりにすることで未然防止につなげるスケアード・ストレート方式の講習会で、市が主催。同校では生徒の約9割が自転車通学をしているという。
 電話をしながらやヘッドホンの着用、横に並んでの走行といった危険運転をはじめ、交差点での出合い頭やトラックの巻き込みによる事故を、スタントマンが臨場感たっぷりに再現。最初は騒がしかった生徒も、人が大きく飛ばされる様子に息をのんでいた。
 1年の井川流星さん(15)は「ひやひやする内容で、同じことをしないよう気を付けたいと感じた。城南高生が交通マナーの模範になれば」と話した。
 大村署によると、昨年1年間に管内で発生した自転車が絡む事故は31件、今年は8月末現在で14件で、いずれも長崎県内ワースト1位。

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