小中高生スポーツ・文化遠征 交通費を1人1000円援助 五島市民電力

 五島市の新電力会社「五島市民電力」(橋本武敏社長)は、市内の小中高生らがスポーツや文化活動で市外に遠征する際、往復交通費として1人当たり千円を援助する事業を始めた。10月1日から来年3月末までの渡航分が対象となる。
 同社が重視する地域貢献の新たな取り組み。個人、団体に限らず、遠征先は大会予選や本選、練習試合、コンクール、展示会など幅広く設定。橋本社長は「島内では練習相手が限られる。この事業を活用してどんどん島外に出て、力を試してほしい」と願う。
 申請できるのは同社が販売する「ごとうの電気」の契約者だが、団体内の他の人は契約者かどうかを問わない。期間中は契約1件につき1回利用でき、例えば団体に3人の契約者がいれば、3回のサポートを受けられる。小中高生と同じ人数まで、同行する保護者らの交通費も補助する。
 同社は期間中に千人分の利用を想定している。利用希望者は事前に、申請書を同社カスタマーセンターに送付。帰島後、請求書に領収書と遠征時の写真を添付して送ると、電気料金の支払口座にお金が振り込まれる。問い合わせは同センター(電0959.86.2900)。

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