ミライon図書館 開館1周年 16市町で本の返却可能に

1年間で延べ40万8千人が利用したミライon図書館=昨年10月、大村市

 5日に開館1周年を迎えた大村市東本町の県立・市立一体型「ミライon図書館」は、同図書館で借りた本を県内16市町の図書館で返却できるサービスを始めた。離島などからの来館者が借りた本を地元で返す「遠隔地返却」が可能になり、利便性が高まる。
 同図書館によると、1年間の来館者は延べ40万8056人(9月末現在)。約125万8千点の蔵書があり、開館から約90万点を貸し出した。近隣地域以外にも島原半島や離島、西海市などからの来館者も少なくなく、「地元で返却できれば助かる」などの声が上がっていた。
 遠隔地返却は無料で、長崎市、佐世保市、西彼長与町、北松小値賀町を除く16市町で可能。長崎市は、市立図書館では返却できないが、県立鳴滝高(同市鳴滝1丁目)の図書館内にある県立長崎図書館郷土課で返却できる。
 希望者は、ミライon図書館で借りる際に返却場所を申請。本と一緒に借りた専用のバッグに入れて、指定した図書館に持ち込む。本年度末まで試行期間とし、来年度から本格実施する。担当者は「これからもいろんな方々に訪れてもらい、本を借りていただきたい。(返却時に訪れる)地元の図書館の良さも味わってほしい」と話している。
 6日から11月8日まで、1周年記念イベント「ウォーリーをさがせ!」を開催。館内に隠されたキャラクターを探し出せると、塗り絵がもらえる。

© 株式会社長崎新聞社