訪日客誘致番組制作 NIB事業 5年連続国が採択

 訪日観光客の誘致などを目的にした番組制作費を総務省が助成する放送コンテンツ海外展開強化事業に、長崎国際テレビ(NIB)が5年連続で採択された。タイ、ドイツの現地放送局と協力し、県内の魅力を発信する。
 同事業は、海外で日本を紹介する番組を放送することを通じて、訪日観光客の回復や物産の販売促進につなげようと公募。複数事業者連携型と地域連携型に計53件が採択された。
 このうちNIBは2件。複数事業者型は、タイ向けに、長崎、佐賀、北九州の各フィルムコミッションと協力し、タイのタレントが過去に九州北部の観光地を巡った映像に合う曲を作る番組を届ける。連動事業として、番組のフェイスブックに観光地、物産などの映像をアップする。
 地域型はドイツ向け。長期滞在を好む旅行スタイルに合わせ、県内で暮らす人々の思いを伝えようと、長崎市の被爆者ら、雲仙市の火山を観光利用する人々、五島市の漁業者を紹介する番組を制作する。海外の旅行業者向け動画サイトにも各地の様子を投稿する。
 NIBは「新型コロナウイルス禍だからこそ、質のいいものを世界のマーケットに届けていきたい」としている。

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