昨今のマツダはメルセデス・ベンツやBMWなどの欧州プレミアムブランドと同じように、アルファベットや記号を組み合わせた車名を採用している。コンパクトやセダンなどにはMAZDAに数字を、SUVであればCXに数字を組みわせるイメージだ。ところが、先日発表されたMX-30はそれらの法則から逸脱した車名となってる。果たしてMXとはどんな意味を持つのか!?
ここぞ! という時に使う車名がMXだった
車名に「MX」を関したモデルが、マツダにとってどんな意味を持つのか紹介したい。
かつて1980年代にはコンセプトカーの車名に用いられていた「MX」だが、MX-5(ロードスター北米仕様)やMX-3(ユーノス・プレッソ欧州仕様)、MX-6など過去にもいくつかのモデルに採用している。
当時はロータリーエンジンを積むRX-7に対して、「レシプロエンジンを搭載したスポーツカーまたはクーペ」という意味合いだった。
MX-30は現代のスペシャリティカーだ!
だが現在のマツダの公式見解はこうだ。「その時代ごとの自動車の常識に囚われることなく、新しい価値の創造と提供に挑戦したモデル」に「MX」という記号を与えてきたのだという。
つまりMX-30は、人気のクーペSUV的なシルエットを持つが、「新たな価値を提供できる商品」として開発されたのである。いわば、マツダが現時点で考えるスペシャリティカーなのだ。
【筆者:竹花 寿実】