西阿知駅 感傷的に見る貨物列車【木造駅舎巡礼02】山陽本線18/28

※2020年8月撮影

トップ画像は、山陽本線西阿知駅ホームを通過する上り貨物列車。右に木造駅舎。【木造駅舎巡礼】で初めてトップ画像に鉄道車両が登場しました。(笑)

改札口からホームへの地下通路を見ています。ちょうど上り列車が来ています。

※2020年8月撮影

改札口は自動改札なので青春18きっぷの筆者はインターホンで連絡して通してもらいました。

※2020年8月撮影

待合室は余計なものがないのでスッキリしています。

※2020年8月撮影

駅舎出入口から外を見ています。

※2020年8月撮影

駅前はご覧の様に駅前広場があって県道がのびています。店舗などは見当たりません。

※2020年8月撮影

駅舎出入口のアップ。駅名が大きく表示されています。

※2020年8月撮影

個人的にはこの青い金属製装飾の様なモノが無い方がスッキリして木造駅舎の見栄えが数段良くなると思います。デザイン的にも駅舎にマッチしているとは全く思えません・・・。旧国鉄時代の写真を見ても既に存在していました。しかし塗装が濃い茶色、駅舎に溶け込み目立たたないので現在の様な違和感は感じません。

※2020年8月撮影

建物資産標がありました。大正7年7月、1918年です。ん?駅の開業は、1920年(大正9年)でした。駅の開業2年前に駅舎が先行して建造されたのでしょうか。

※ネットなどで調べると駅の西側を流れる高梁川(たかはしがわ)の河川改修などの影響で線路の敷設が遅れた様です。

※2020年8月撮影

通勤の方が増えてきました。駅舎を西側から。破風には何も無いんですね。

※2020年8月撮影

こちらの写真の方が切妻屋根と破風がよく見えます。青い装飾が余計でしょ?

※2020年8月撮影

東側から。後から増築された様な小屋があります。

※2020年8月撮影

東側の破風は木の肌です。こちらがオリジナルっぽいですね。

※2020年8月撮影

改めて駅舎正面。

※2020年8月撮影

通勤の方が来ますが「波」がある様です。タイミングを見計らえば人の写っていないカットも可能です。とは言え、ゴーストタウンではないので人物の写っているカットを使っています。

※2020年8月撮影

トップ画像の貨物列車が通り過ぎたフォローのカット。1985年(昭和60年)筆者の誕生日(ダイヤ改正の3月14日が誕生日です・笑)以降、貨物列車から車掌車が消えました。

※2020年8月撮影

余談です。筆者の敬愛する作家の関川夏央さんは鉄道好きで有名ですが、エッセイなどで度々「夜の貨物列車、車掌車で旅がしたい」と書かれています。関川さんは筆者よりも7歳年長。筆者も車掌車で旅がしてみたいと読む度に思います。ローカル線の駅舎などに使われている車掌車を見ると少し哀しくなってしまいます。

感傷にひたっている場合ではありませんね。次の木造駅舎に向かいます。

【木造駅舎巡礼02】山陽本線19 に続きます。

(写真・文章/住田至朗)

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