これぞレイズの野球!強力投手陣が1点リード守って先勝

【アストロズ1-2レイズ】@ペトコ・パーク

アメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズが日本時間10月12日に開幕した。その初戦はレイズが5回裏にマイク・ズニーノのタイムリーで勝ち越しに成功。先発のブレイク・スネルが5イニングを1失点に抑えると、4人のリリーバーが無失点リレーで1点のリードを守り、2対1でアストロズに先勝した。打線が勝利に必要な得点を取り、強力投手陣がそのリードを守るという、「これぞレイズの野球」と言うべき試合だった。

第1戦の先発はアストロズがフランベル・バルデス、レイズがスネルの左腕対決。レイズの筒香嘉智はベンチスタートとなった。1回表、アストロズは一死からホゼ・アルトゥーベが左中間への1号ソロを放ち、幸先よく1点を先制。1回裏、レイズはバルデスの前にわずか11球で三者連続空振り三振に倒れた。

スネルは4回表に二死満塁のピンチを背負ったが、マーティン・マルドナードをライトライナーに打ち取ってピンチを脱出。すると直後の4回裏、レイズは売り出し中のランディ・アロサレーナがセンター右への1号ソロを放ち、1対1の同点に追い付いた。

続く5回裏、レイズは先頭のウィリー・アダメスが四球を選んで出塁し、内野ゴロ2つで二死三塁。ここでマイク・ズニーノにタイムリーが飛び出し、勝ち越しに成功した。レイズはさらに二死一・二塁とチャンスを広げたが、ここはバルデスがアロサレーナを空振り三振に仕留めた。

レイズはスネルの球数が100球を超えたため6回から継投に入り、6回表は2番手のジョン・カーティスがピンチを招きながらも無失点。7回表は3番手のライアン・トンプソンが三者凡退に抑え、8回表は4番手のアーロン・ループが一死満塁のピンチを招いたが、5番手のディエゴ・カスティーヨがユリ・グリエルを併殺打に仕留めた。

9回表はカスティーヨが続投し、1点のリードを守り抜いて2対1で試合終了。2008年以来12年ぶりのワールドシリーズ進出に向けてレイズが初戦を制した。勝利投手は5回6安打1失点のスネル(1勝0敗)、敗戦投手は6回4安打2失点のバルデス(0勝1敗)で、1回1/3を無失点に抑えたカスティーヨが1セーブ目を記録。なお、筒香に出場機会はなかった。

© MLB Advanced Media, LP.