「転職で失敗する人」の特徴3選、面談2000人・300社以上をサポートした結論

現在、コロナの影響から求人数が激減し転職者数が増え、失業率も上がっている苦しい状況が続いています。「転職活動に苦戦している人が多く、焦って転職をして失敗している人が多いのが実情」と話すのは、転職コンサルタントの池田佑樹氏。面談人数2000人以上、300社以上の転職支援をしている彼が、転職で失敗する人の特徴を3つ解説します。


転職失敗する人の特徴① 転職理由が明確でない人

転職失敗する人の特徴1つ目は、転職理由が明確でない人です。転職理由が明確ではないということは、転職のゴールがないということです。

ゴールを持たずに転職をした場合、あなたにとってのその転職が良かったのか? 悪かったのか?

基準がないため、その判断ができません。転職理由を明確にしないということは、行き当たりばったりな転職となり、転職後に「転職先を間違えた」と後悔してしまうリスクを高めてしまいます。例えるなら、転職理由を明確にしていない人は、地図を持たずに宝探しをしているのと同じ。宝が何かも分かっていない状態です。

転職活動する前に、必ず転職理由を明確にしてください。転職を明確にするということは、「転職先で何を叶えたいのか」を考えることと同義です。

転職先の理想について挙げれば、キリがありません。しかし、あなたの希望を全て叶える転職先はおそらく存在しません。

だからこそ、これから仕事をしていく上であなたにとって何が幸せなのか? 少なくてもベスト3位までは明確にしましょう。そして、その中でも2つが叶えられていれば良しとし、75点以上のオファー獲得を目指しましょう。

なぜ転職をしたいか? 次の転職先で何を叶えたいか?

ここを言語化できるにようにし、転職理由を明確にしましょう。

転職失敗する人の特徴② 他責志向な人

転職で失敗する人の特徴2つ目ですが、他責志向な人は、転職失敗する人が多いです。

「聞いていたことと違う」
「こんな話は面接で聞いていなかった」

残念ながら入社後にこの様なことは、多かれ少なかれ出てくるのが現実です。こういうことが起こった時に他責志向な人は、「紹介した転職エージェントが悪い」、「会社側の説明不足だ」、「求人にそんなことは書いていなかった」、「面接でそんな話は出なかった」など「自分は悪くない」と思いたがり、誰かのせいにしようとします。

このような他責志向な人は、そもそも転職に向いていないと、私は思います。なぜなら転職を成功させている人はどんな状況でも、受動的ではなく主体的に動ける人。どんな環境でも転職を成功に変えられる人だからです。

転職を成功させる人は仮に転職直後、苦しい環境だったとしても、自責志向で動きます。「自分ごと」だと捉え、「改善×継続」を繰り返し、成功を作り出します。

もちろん、明らかに会社側が悪いケースは除きますが、この様な主体性を持っている人でないと転職失敗になるリスクは高まります。

転職というのは今の環境を捨てて、新たな環境に飛び込むリスクのある行動です。リスクを「自分の責任」と捉えられなければ、相当な良い環境で無い限り、転職失敗となる人が多いでしょう。

転職失敗する人の特徴③ 準備不足の人

冒頭にもお話をした通り、現在は求人が減り、転職者数が増えています。つまり、今はライバルが多い中での転職活動となります。転職で失敗する人の特徴3つ目ですが、こんな厳しい状況下で、「準備不足の人」はそもそも内定を獲得できません。

具体的な転職活動の準備とは、「自己分析」、「魅力的なレジュメ作成」、「適切な応募先の選定」、「応募企業の下調べ」、「志望動機の作成」、「面接対策」などを指します。これらは、全て大切な項目です。

もしあなたが、専門性スキルが高く、面接でのプレゼンテーションやコミュニケーションスキルが高ければ、それほど準備をしなくても、それなりのオファーを獲得ができるかもしれません。

しかし、このような人は現実には少ないでしょう。良い転職をしている人は、自分の経歴やスキルが高くてもおごらず、自分が会社に貢献できることを棚下ろしして、情熱を持って面接で伝えています。

このような人達と比較され、選考されると想像してみてください。間違いなく、準備不足では内定獲得できません。

在職中の転職活動をしている人が多く、仕事を続けながら転職活動を行うのは、精神的にも肉体的にもきついことだと思います。しかし、転職はこれから人生の大きな分岐点です。後悔をしないように、準備の徹底を行いましょう。

転職の本当のゴールとは?

以上、「転職で失敗する人」の特徴3選でした。繰り返しますが、転職は今よりも悪い会社に転職をしてしまう可能性も伴う、リスクのある行動です。そして、転職すること自体がゴールではありません。本当のゴールは転職をしてあなたが幸せになることです。

その幸せをつかみとるために、リスクを受け入れる覚悟があなたにありますか? 本記事があなたの大切なことを見極め、明るい未来を作れるきっかけになれば幸いです。

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