メモの番号から特殊詐欺防ぐ コンビニ店員に長崎署長が感謝状

特殊詐欺を未然に防ぎ、田尻署長から感謝状を受け取った井手口さん(左)と東さん(右)=長崎署(同署提供)

 特殊詐欺被害を防いだとして長崎署はこのほど、ファミリーマート東長崎戸石店(長崎市戸石町)の井手口淳店長(49)=西彼長与町=と、従業員の東美保子さん(58)=諫早市飯盛町=に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、8月26日午前、80代男性の自宅パソコンに「ウイルスが見つかり除去法を教える」として連絡を求める表示が出た。男性が記載された番号に電話すると、大手企業の社員を名乗る男から電子マネーで5万円支払うように言われた。
 男性は電子マネーカード購入のため来店。接客した東さんは、購入商品が高額で電話番号をメモした紙を持っていたことを不審に思い、井手口店長に相談。井手口店長が男性から話を聞き、メモの番号をネットで調べると、特殊詐欺に使われている番号だと分かった。
 井手口店長は「特殊詐欺は手口が増え続けているので、今後もそれに合わせた声掛けをしていきたい」、東さんは「電子マネーカードをレジに通す前に相談して良かった」と話した。

 


© 株式会社長崎新聞社