歩きスマホ禁止、駅でもアナウンス 大和市が鉄道3社と協定

条例を周知するため大和駅前に設置されたのぼり旗

 大和市は23日、全国で初めて7月に施行したスマートフォンなどの画面を操作しながら駅前広場などを歩く「歩きスマホ」による危険行為を防止する条例の効果を高めるため、市内で営業する小田急、相鉄、東急の鉄道3社と連携協定を締結した。

 歩きスマホによるトラブルが各地で目立つ中、独自条例を6月に制定。端末操作時は他の歩行者の通行の妨げにならない場所に移動し、立ち止まった状態で行うよう求めた。罰則規定はない。

 協定では、市内に小田急、相鉄、東急の3路線8駅があり、多くの市民が利用していることから、条例の周知や注意喚起への取り組みを連携して進めていくとしている。

 鉄道各社は、歩きスマホの行為者がホームから転落するなどの事故が相次いでいることから、防止キャンペーンを先行して展開。協定に基づき、今後駅構内での啓発ポスターの掲示や利用者に周知する放送などを行ってもらうという。

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