長崎署跡、福祉関連施設か 解体工事、年度内に完了

解体工事が進む旧長崎署=長崎市桶屋町

 今年3月に移転し、空き施設となった旧長崎署(長崎市桶屋町)の解体工事が進んでいる。年度内に完了する見通し。跡地は、取得を目指す長崎市が活用を検討中。現段階では近隣の市社会福祉会館(上町)の移転を含めた「福祉に関する施設」とする方針。
 県警装備施設課によると、旧長崎署跡地は約1500平方メートル。建物の解体は6月下旬に着工した。
 市都市経営室によると、市は2019年9月に土地の有償譲渡を県に申し入れた。近くの公会堂跡地に建設する新市庁舎との連携を図る狙いがあるという。
 市社会福祉会館には市社会福祉協議会などの事務所が入っており、鉄筋コンクリート造4階の建物は築60年以上が経過し老朽化している。旧長崎署跡地で市は、高齢者や障害者に関するサービスなど、複合的な機能も取り入れた施設を検討している。現在、施設内容の計画を取りまとめており、同室は「できるだけ早く方針を示したい」としている。

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