古代米通し歴史に触れる 小長井町内の3小学校

「古代赤米」を鎌で刈り取る児童=諫早市小長井町

 稲の原種の特徴を受け継いだ「古代赤(あか)米」の稲刈り体験学習が20日、長崎県諫早市小長井町の水田であり、町内の長里、小長井、遠竹の3小学校の5年生計32人が稲刈りに挑戦した。
 古代米の栽培を通して歴史ロマンに触れてもらおうと、柳新田土地改良組合や3小学校などでつくる「古代赤米ふれあい事業実行委員会」(馬場正邦会長)が1997年から毎年開催。同組合メンバーから指導を受けた児童らは、鎌を使って黄金色の稲を収穫した。
 長里小の横田英典君(11)は「スパッと切れて楽しかった」と笑顔。馬場会長は「農業に興味、関心を持ち、一人でも多く地元に残って米作りに携わってもらえれば」と話した。収穫した赤米は参加児童に配られるほか、市内の学校給食で使用される予定。

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