諫早・駅前公園と本明川 来年度から一体整備 スロープや護岸など

駅前公園(左)と本明川河川敷の整備イメージ図(国土交通省長崎河川国道事務所提供)

 国土交通省長崎河川国道事務所などは来年度から2カ年計画で、長崎県諫早市永昌東町の駅前公園と隣接する本明川河川敷を一体的に整備する計画を進めている。2022年度の九州新幹線長崎ルートの暫定開業効果を引き出すため、観光客らが水辺で楽しめる新たな拠点にする方針。
 23日、同市内であった本明川学識者懇談会で、同省が整備計画を説明、了承された。
 河川空間を活用した地域のにぎわい創出を支援する同省の「かわまちづくり計画」の一環。地元住民の提案を受け、本明川を管理する同省と同公園を管理する同市が事業化を目指してきた。
 本明川エリアは、同公園東側にある護岸を階段状の護岸に再整備。河川敷に通じる坂路(スロープ)も設置し、同公園との一体化を図る。大雨などで川に流れ込んだ流木やごみなどの集積場を河川敷に設置、河川の維持管理機能も強化する。
 一方、同公園エリアでは、既存の遊具やトイレを移設し、レクリエーションやイベントができる広場を設ける。
 本明川沿いでは、諫早駅と市中心部地区を結ぶ遊歩道(管理用通路)が整備され、昨年度の利用者は整備前と比べ、5倍増の約35万人。

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