大地駆ける動物 躍動 アフリカ現代アート原画展 横浜

鮮やかな作品が並ぶ会場で動物たちを描くズベリさん=横浜市西区

 アフリカの現代アート「ティンガティンガ」の原画展が、横浜駅西口の横浜高島屋で開かれている。会場では人気画家ズベリ・ダイム・ジマウラさん(47)が、動物たちを描く様子を連日公開。大地を駆ける象やライオンの躍動感に、来場者から「すごい」と歓声が上がった。11月3日まで。

 ティンガティンガは、赤、黄、青など6色のペンキでアフリカ東部・タンザニアの自然や動物たちを描く絵画。下書きをしない作品は作者が考えた物語を表現しており、ズベリさんの代表作は狩りに行くヒョウの親子を描いた作品だ。

 会場では新型コロナウイルス感染拡大に触れ、「サファリを訪れる観光客が減り、土産用の絵が売れず生活が困窮している」と説明。収入源を失い途方に暮れている仲間も多いとし、「来日できたことは画家仲間の希望の光。描く様子を見てもらい作品の魅力を伝えたい」と語った。

 アフリカ製品の輸入販売を手掛ける「バラカ」(大阪市)の主催。マスクやコースターなど雑貨も販売している。午前10時~午後8時(最終日は午後5時)。

© 株式会社神奈川新聞社