11月1日は「灯台記念日」 横浜で役割紹介するパネル展

観音崎灯台(資料写真)

 11月1日の「灯台記念日」に合わせ、灯台の役割や歴史を紹介するパネル展示が横浜市中区の横浜第2合同庁舎で開かれている。国重要文化財への指定が決まった犬吠埼(いぬぼうさき)灯台(千葉県銚子市)など4灯台を取り上げている。6日まで(土日は閉庁)。

 犬吠埼灯台(高さ31メートル)は横浜と北米を結ぶ航路の灯台として1874年に完成し、146年目を迎えた今も現役で使われている。れんが造りの二重壁で頑丈にできており、「世界灯台100選」にも選ばれた。

 設計は英国出身の土木技師で、横浜市の横浜公園や日本大通りも手掛けたリチャード・ブラントン。明治初期に造られた六連島(むつれしま)灯台、角島(つのしま)灯台(ともに山口県下関市)、部埼(へさき)灯台(北九州市)もブラントンの設計で、いずれも国重文に指定される見通しだ。

 第3管区海上保安本部交通部は「国の重文に指定されれば、現在も使われている灯台では初めてとなる。灯台を身近に感じてほしい」と話す。灯台記念日は、国内初の洋式灯台「観音埼(かんのんざき)灯台」(横須賀市)の起工日である1868年11月1日にちなんでいる。

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