洗面台リフォームの費用は?洗面台の選び方や施工事例を紹介

洗面台のリフォームを検討するとき、最も気になるのが費用です。施工にはいくらかかるのかという点は、自分の資金事情と照らし合わせるうえで、重要な判断要素といえます。しかし、洗面台のリフォームが初めてだったり、前回の施工から長い期間が経過していたりすると、具体的にいくらかかるのかわからないものです。この記事では、洗面台リフォームの費用相場をはじめ、洗面台の選び方や施工事例など幅広く紹介します。

洗面台の交換時期はいつ?

洗面台の交換にベストな時期はいつなのか気になると思います。まずは、洗面台の交換時期について確認してください。

洗面台の水漏れ

洗面台を交換するにあたり、検討すべき時期といえるのが水漏れトラブルが発生したときです。洗面台の下から、もしくは排水溝周辺から水漏れするといったケースがあります。いずれの水漏れであっても、洗面台を交換すべき時期です。洗面台の水漏れ原因はさまざまですが、パッキンの交換や排水ホースの交換で改善する場合もあります。しかし、洗面台の水漏れを機に交換する方も多いです。

洗面ボウルのヒビ割れ

洗面ボウルにヒビ割れが生じたときも、洗面台交換の時期と考えられます。洗面ボウルにヒビ割れが生じてしまうと、そのまま使用し続けることは困難です。うっかり触れてケガをするリスクもあるので、洗面台のヒビ割れの放置は好ましくありません。しかし、現在使用している洗面ボウルが製造していない場合は、洗面ボウルの交換ではなく、洗面台ごと新しいものに取り換える必要があります。

蛇口の交換

蛇口の交換が必要になったとき、洗面台の交換のベストタイミングです。蛇口には寿命があり、一般的に5~10年程度で交換する必要があるといわれています。しかし、蛇口の交換には数万円ものお金がかかります。蛇口の交換だけで高額な費用がかかるので、洗面台もまるごと交換しようと考える方は少なくありません。

洗面台を選ぶときのポイント

洗面台のリフォームでは、どんな製品を選ぶべきかをあらかじめ把握しておく必要があります。ここからは、洗面台を選ぶときのポイントを解説します。

洗面台のサイズ

洗面台を選ぶときには、現在使用している洗面台の横幅と同じ物を選ぶ必要があります。既存の洗面台の横幅をメジャーで測り、同じ横幅の洗面台を探してください。既存の洗面台の横幅よりも広い製品を選んでしまうと、交換するときにサイズが合わないというトラブルが発生します。ただ、洗面台周辺の大掛かりなリフォームもするのなら、リフォーム後の広さに合わせて洗面台を選んでください。

手入れのしやすさ

洗面台を選ぶときには、手入れのしやすさに注目して選ぶことも大切です。汚れにくい素材を使用したものや、金具のスキマを排除したものなど、手入れのしやすい洗面台を選ぶことで、日ごろの掃除がラクになります。最近では、排水口のゴミ受けにたまった髪の毛などを、簡単に処分できる洗面台もあります。

使いやすさ

洗面台の高さや収納の多さ、収納の使い方などは、使いやすさに大きく影響する部分です。洗面台の高さに関しては、低いと腰の負担になってしまいます。収納面では、化粧品などをしっかりと片づけられる収納力が求められるものです。洗面ボウル下に収納場所があるのか、鏡の奥に収納場所を設けてあるのかチェックしましょう。

洗面台の種類

一口に「洗面台」といっても、さまざまな種類があります。洗面台の種類を把握しておかないと、いざ交換が済んでから「別の洗面台にしておけばよかった」と後悔するかもしれません。ここからは、洗面台の主な種類を紹介します。

ユニットタイプ

洗面台の種類のひとつが、「ユニットタイプ」と呼ばれるものです。ユニットタイプの洗面台は、洗面ボウルや水栓金具、収納キャビネット、鏡が一体となっている種類です。ユニットタイプの洗面台は横幅(間口)があらかじめ決まっています。主に60cm/75cm/90cm/120cmで展開されています。ちなみに、ユニットタイプの洗面台は、後述するほかの種類よりも比較的安価なのが特徴です。

システムタイプ

システムタイプの洗面台は、洗面ボウルや水栓、ミラーといったさまざまなパーツを自分の好みに合わせて選べる種類です。前項のユニットタイプとは違い、パーツが一体となっていないので、洗面台をカスタマイズできます。システムキッチンのような感覚で洗面台のパーツを選べるので、配置や種類、数など、スペースが許す限り自由に設計できます。

カウンタータイプ

空間を有効活用したい方におすすめなのが、カウンタータイプの洗面台です。カウンターのようなデザインが特徴で、間口に合わせて導入できます。洗面台を置くためのスペースが狭くても、取り入れやすいと思います。しかし、製品によっては収納スペースがありません。洗面ボウルの下に収納キャビネットが設けられている場合もありますが、基本的に収納力はユニットタイプに劣ります。もし、たくさんのものを収納したいと考えているなら、洗面台周辺に新たに収納スペースを確保しなければなりません。

洗面台リフォームのタイプ

洗面台をリフォームする方法は、大きくふたつがあります。それぞれ、リフォーム内容が大きく異なるので、事前に知っておく必要があります。具体的に、洗面台リフォームにはどのような方法があるのか見ておいてください。

洗面台交換のリフォーム

洗面台をリフォームするなら、「洗面台だけを交換する」という方法があります。洗面台交換は、洗面所の空間は触らず、洗面台だけを新しいものに交換するのです。洗面台だけを交換するとはいえ、使い勝手の悪かったものから使いやすいものに変えるだけで、快適さは大きく変化します。使いやすいスライド式キャビネットの洗面台や、既存の洗面台よりも収納力が高いタイプなど、ライフスタイルに合わせて選べば、今までにはない使い勝手のよさを感じられます。

洗面所空間をまるごとリフォーム

洗面台だけではなく、洗面所をまるごとリフォームするという選択肢があります。洗面台を新しくするのはもちろんのこと、床や壁、洗面台周りのものをすべて一新する方法です。リフォームの際にレイアウトの変更もできるので、現在の洗面所をより使いやすい空間へと変えられます。洗面所空間のまるごとリフォームなら、デザイン性を重視したい、機能性をアップしたいなど希望に合わせて施工できるので、こだわりたい方におすすめです。

洗面台リフォームの工事期間の目安

洗面台リフォームにかかる期間は、洗面台の交換がだいたい1日、洗面所空間丸ごとの工事ならおおよそ1~4日が目安です。洗面台をリフォームする際には、工事期間を把握しておかなければなりません。1日で完結しないリフォームもあるので、工事期間の目安を知っておかないと困ることも多いでしょう。実際の洗面台リフォームの工事期間は、内装工事の内容によって異なりますが、おおまかな目安を把握しておくとスケジュールを立てやすくなります。

洗面台のリフォーム費用相場

洗面台の幅やグレード、三面鏡や収納の有無などによって費用が異なる

洗面台のリフォームで気になるのは、「工事にかかる費用」だと思います。適切な資金計画を立てるためにも、洗面台のリフォーム費用相場を把握しておいてください。

洗面台交換|5万~50万円

洗面台のリフォーム内容が「洗面台交換」の場合、費用相場はだいたい5万~50万円です。費用相場に差がある理由は、交換する洗面台のグレードです。グレードによって費用は大きく異なります。洗面ボウルがシンプルで一般的なものに交換するのであれば比較的安価である一方、高品質な人工大理石などを使用した洗面台に交換するとなると、施工費用は数十万円にも及びます。ほかにも、洗面台の横幅によってリフォーム費用が大きく異なるので注意してください。

ここからは、洗面台のタイプ別の費用相場を解説します。

75cm以下・陶器製の洗面台|5万~10万円

洗面台の幅が75cm以下で、一般的な陶器製タイプであれば、おおよそ5万~10万円でリフォームできます。5万円程度と比較的安価なのが、水栓が下から立ち上がっているものや、お湯用と水用それぞれにハンドルが付いているタイプです。ただし、ミラーが一面鏡か三面鏡かで費用は変わり、収納扉の種類が観音開きか開き戸、引き出しか、などでも異なります。

60~90cm・三面鏡・収納あり洗面台|15万~20万円

洗面台リフォーム費用がおおよそ15万~20万円の範囲に該当するのが、洗面台の横幅60~90cmで、三面鏡・収納ありの洗面台です。洗面台の素材が陶器製、シャワー水栓タイプへの交換なら、だいたい15万~20万円で収まります。前項の5万~10万円ほどの洗面台と比べると、収納棚などが設置できて使い勝手がいいのが特徴です。

大型・ハイグレードな洗面台|20万円~

大型の洗面台への交換や、ハイグレードな洗面台を設置する場合には、約20万円以上の費用がかかります。洗面台の横幅が90cm以上のタイプや、人工大理石などの高級素材を使用した製品は、リフォーム費用が高額となるのです。洗面台リフォームに20万円以上のコストをかけられるのであれば、デザインの選択肢が広がるだけでなく、割れやヒビに強いといった耐久性に優れた洗面台を取り入れられます。

壁紙クロス・床材|4万~5万円

洗面所のリフォームを行うにあたり、壁紙クロスや床材を張り替える場合は、だいたい4万~5万円の費用がかかります。洗面所を使い続けていると、壁紙クロスや床材にシミや黒ずみなどが発生してしまいます。洗面所を新しくすると、より壁紙クロスや床材の汚れが目立ち、気になってしまうかもしれません。洗面台の交換費用を合わせると、総額は高くなってしまいますが、壁紙クロスや床材も同時にリフォームしておくと快適に洗面所を使えます。

洗面台の移動|50万円~

洗面台を移動するリフォームを行う場合は、おおよそ50万円以上のお金がかかります。洗面所のレイアウトを変更したいとき、洗面台の移動が必要になることがあります。しかし、洗面台を移動する工事は決して簡単なものではありません。洗面台を移動するとなると、数十万円単位でお金がかかることを念頭に置いて検討する必要があります。

洗面台の増設|50万円~

洗面台を増設するリフォームには、高額な費用がかかります。洗面台の増設には約50万円以上かかります。洗面台の増設には、水道配管をつなげるための工事や、配管の延長などさまざまな工程があります。洗面台をひとつ増やすだけで、数十万円かかります。洗面台のグレードや洗面台の増設場所(2階など)よっては、相場よりもさらに高額な費用が発生するかもしれません。

洗面台のリフォームにかかる費用の内訳

洗面台のリフォーム費用の内訳を知っておくことで、実際の金額をよりシミュエレーションしやすくなります。洗面台リフォームの具体的な費用内訳は、次の通りです。

洗面化粧台本体

洗面化粧台のグレードによって商品価格は大きく変わります。当然、洗面化粧台のグレードが高くなるほどに、費用も高額になります。グレードのほか、間口によっても価格が変動します。

設置工事費用

設置工事は、洗面台を設置するための費用のことで、既存の洗面台を撤去して、新しいものに交換するためにかかるものです。設置工事費用の中には、床や壁の傷を防ぐために養生する際の養生費や、既存洗面台の処分費用、配管の接続費用、洗面台の組み立て費用が含まれています。

人気の洗面台メーカーの特徴

一口に洗面台といっても、メーカーごとに具体的な特徴は異なります。メーカーごとの特徴を把握しておくと、洗面台選びのヒントになるので、次項からの内容を確認してください。

LIXIL(リクシル)

LIXILは、女性が使用することを前提としたデザイン・機能が多い傾向にあります。お手入れのしやすさや、身支度の時間を短縮するための即湯水栓採用は、LIXILならではの魅力です。LIXILで人気の洗面台は、美しさと使いやすさを兼ね備えた「ピアラ」と、コンパクト設計でありながら収納力が抜群の「オフト」です。

TOTO(トートー)

TOTOの洗面台は、使い勝手を重視したタイプが多いのが特徴です。水の渦を利用してゴミをまとめやすくする排水溝のゴミ受けや、洗面ボウル下のスペースを最大限有効活用したキャビネットは、TOTOならではのアイデアといえます。TOTOの人気商品は、洗面ボウルがフラットな「サクア」と、泡や髪がスムーズに排水溝へと流れやすい洗面ボウルが特徴の「オクターブ」です。

Panasonic(パナソニック)

Panasonicが展開する洗面台は、照明や収納にさまざまな工夫が施されています。顔をしっかりと照らしてくれる鏡の照明や、ドライヤー・電気カミソリを収納するためのスペースがあるのは、Panasonicらしい洗面台といえるでしょう。Panasonicの人気洗面台は、間口や奥行きに合わせて選べる「シーライン」や、水垢が付着しにくい「ウツクシーズ」です。

クリナップ

クリナップの洗面台は、「ステンレス素材」であることが特徴です。ステンレス素材なら、カビが発生しにくく、汚れも付着しにくいので綺麗な状態を長く維持しやすいという魅力があります。クリナップで人気の洗面台は、水はねしにくい「ファンシオ」と、高級感漂うデザインが目を引く「ティアリス」です。

タカラスタンダード

ホーロー製品で有名なタカラスタンダードでは、洗面台も展開しています。洗面台にもタカラスタンダードこだわりのホーローが採用されていて、素材の良さが随所に生かされています。タカラスタンダードの人気洗面台は、仕切り付き引き出して収納がしやすい「ファミーユ」と、汚れにくいタイプ・洗面ボウルが広めのタイプから選べる「オンディーヌ」です。

ウッドワン

木の温もりを感じられる洗面台を作っているメーカーが「ウッドワン」です。ウッドワンの洗面台は木材を使用していながら、独自の技術により無垢ならではのよさを維持できるのが魅力。ウッドワンで人気の洗面台は、同社の自慢である無垢素材を使用した「無垢の木の洗面台(ユニットタイプ)」と、洗面カウンター周辺がすっきりとした「無垢の木の洗面台(オープンタイプ)」です。

洗面台リフォーム施工事例

洗面台をリフォームする際には、実際の施工事例が参考になります。どんな洗面台リフォームを行えばいいのかわからないという方は、株式会社クロニクルの施工事例を参考にしながら、イメージしてみてください。

鏡をふたつ設置して広々とした印象の洗面所に

ビンテージマンションに相応しいリノベーション

壁面に設置する鏡をふたつ配置することで、広々とした印象の洗面所にできます。鏡はひとつを洗面台の上に設置し、もうひとつはカウンターの上に設けるなど、配置を工夫すればシーンに合わせて使いやすいほうを選べると思います。鏡がふたつあれば、朝の身支度で洗面所が混雑してしまうという問題も解消できるはずです。洗面所の雰囲気に合わせて鏡を選べば、より素敵な空間になるので、毎日の身支度が楽しくなります。

お店のようなおしゃれな色使いの洗面所

日々の暮らしをショップのように魅せる

壁や扉に思い切って原色を取り入れるなど、個性を演出することでおしゃれなショップのような印象を受けます。個性的な色使いの洗面所であれば、生活感も覚えにくく、高級感のある雰囲気にもなります。もし、好きな色があるなら、壁や扉などに使用してみるのもいいかもしれません。

モノトーンでまとめたクールな洗面所

ブラックをアクセントに。こだわり素材で暮らす

黒と白のモノトーンでまとめた洗面所は、大人っぽくクールな印象を感じます。モノトーンは清潔感や高級感を与えるので、洗面所の空間づくりにぴったりです。アクセントに赤や黄色、ブルーなどを入れるなど、遊び心を演出するのもおすすめです。モノトーンの「黒」の色合いが空間を引き締めるので、シンプルでありながらおしゃれな雰囲気になります。ただし、黒の配分によっては、洗面所が暗くなってしまうこともあるので、白とのバランスを見ながら配色を調整してください。

白で統一された清潔感のある洗面所

飽きることのないシンプルなホワイトカラーで統一

洗面台をホワイトで統一することで、明るさや清潔感を演出できます。洗面所を白で統一し、素材や質感の違うものを使用することで、デザイン性を高めることができます。シンプルでありながらも、おしゃれで飽きのこない空間を生み出すことができています。

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