サッカーの第99回全国高校選手権長崎県大会最終日は8日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で決勝が行われ、5年連続8度目の優勝を狙った長崎総合科学大付は、最後に一瞬の隙を突かれ創成館に敗れた。攻撃面もいい形をつくれずに無得点。ロッカールームでしばらく涙が止まらなかった主将のFW一宮は「創成館は守備が徹底していて、FWも自由に仕掛けてくるチームだった」と力負けを認めた。
準決勝の4バックから3バックに変更。両サイドも低い位置を取り、最終ラインに5人が並ぶような形でゴール前を固めた。その分、中盤に大きなスペースが生まれてしまい、創成館のMF岩崎やMF村田に自由を与えたことが最後に響いた。
ピッチに崩れ落ちるイレブンを静かに見詰めていた小嶺監督は「勝負の世界はやっぱりこういうものだからね。50年以上やっているけれど、ドラマがいっぱいある。だから面白い」と潔かった。