クオリファイング・オファーの返答期限は日本時間12日午前7時

今オフはトレバー・バウアー(レッズ)、J・T・リアルミュート(フィリーズ)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、マーカス・ストローマン(メッツ)、ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の6人がクオリファイング・オファーを提示された。その返答期限が現地時間11月11日午後5時(日本時間11月12日午前7時)に迫っている。同オファーの金額は年俸上位125選手の平均によって決定され、今オフは同オファーを受諾した場合、年俸1890万ドルの1年契約で残留することになる。

クオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、その選手を失ったチームにはドラフト指名権の補償、その選手を獲得したチームにはドラフト指名権の喪失が発生する。2012年の制度開始以降、昨オフまでに90人のフリーエージェント選手が同オファーを提示されたが、受諾したのは8人だけ。そのうち2人は昨オフのホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)とジェイク・オドリッジ(ツインズ)である。

今オフは、バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4人については同オファーの拒否が確実視されている(バウアーはすでに拒否を表明)。開幕を故障者リストで迎えたあと、フリーエージェントになる条件を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を選択したストローマンは、これまでの実績を考えれば1890万ドルという年俸は割高のように思われるが、まだ29歳という若さを武器に同オファーを拒否して市場に出ることが有力視される。

決断が最も注目されるのはゴーズマンだ。2017年の11勝がキャリアハイ、200イニング以上は1度もなし、通算防御率4点台という投手に年俸1890万ドルはかなりの好条件のように思われるが、今季は規定投球回に1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92と自己ベスト級の好成績をマーク。すでに複数の球団が獲得に興味を示しており、複数年契約を得るチャンスでもある。

受諾の可能性があるのはゴーズマンだけという状況だが、各選手は返答期限までにどのような答えを出すのだろうか。そして、同オファーの返答期限を過ぎれば、いよいよ本格的にフリーエージェント市場での争奪戦が幕を開ける。

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