初の全国へ V長崎U-15 監督「全員で勝ち取った」

【第4ブロック代表決定戦、V長崎-大分トリニータ宇佐】前半16分、V長崎のFW池田(右)が先制点を決める=佐賀市健康運動センターサッカー・ラグビー場

 サッカーの第32回九州U-15選手権兼高円宮杯第32回全日本選手権九州予選最終日は7日、佐賀市健康運動センターサッカー・ラグビー場などでブロック代表決定戦が行われ、長崎県代表のV・ファーレン長崎は大分トリニータ宇佐に2-1で競り勝ち、初の全国大会(12月12日開幕・群馬ほか)出場を決めた。
 九州リーグ所属の10チーム、九州・沖縄リーグ所属の1チーム、各県を勝ち抜いた8チームの計19チームが出場。4ブロックに分かれて、トーナメントで競った。
 第4ブロック代表決定戦に進んだV長崎は前半16分、FW池田がシュートを決めて先制。後半11分にMF田口達が直接FKからゴールネットを揺らした。後半終了間際に一瞬の隙を突かれて1点を返されたが、最後まで集中を切らさずに守り切った。

◎故障欠場の仲間のため奮起

 初めて冬の全国切符を手にしたV長崎。前田監督は「けが人が多くベストメンバーが組めない中、守備をしっかり安定させて、効率的に攻められた。けがで出られない選手のために、全員で勝ち取った全国大会」と選手をたたえた。
 これまで何度も好機を演出してきた2トップのコンビネーションで先制点を奪った。前半16分、FW溝口寛のスルーパスに50メートルを6秒台前半で走るFW池田が反応。ノートラップで左足を振り抜いた。後半11分には、MF田口達が「練習でやってきた狙い通りのコース」という直接FKを決めて2点目。後半37分に1点を返されたが、最後は全員守備でしのいだ。
 コロナ禍の影響で、冬の舞台は今季唯一の全国大会となる。前田監督は「九州大会はチームの底上げになった。粘り強く大事に戦いたい」、主将のMF伊藤は「守備は自信がある。ボールを奪った後の攻めに磨きをかけて勝ち進みたい」と意気込んでいた。

 


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