ブレーブスGM補佐のミナシアンがエンゼルスの新GMに就任決定

エンゼルスは日本時間11月13日、ブレーブスGM補佐のペリー・ミナシアンがビリー・エプラーの後任としてGMに就任することを発表した。エンゼルスはエプラー解任後、20人前後の候補者との面談を行い、新GMの人選を進めていた。現在40歳のミナシアンは球団史上13人目のGMとなり、契約期間は4年であることが発表されている。今回の新GM決定のプロセスにおいて、オーナーのアート・モレノを元GMで球団特別補佐のビル・ストーンマンがサポートしたようだ。

ミナシアンの父ザックはレンジャーズのクラブハウスのアシスタント・マネージャーを務めた経験があり、ミナシアンは8歳の頃からバットボーイとして球界に携わっていた。2003年にはレンジャーズでスカウトとして採用され、2009年にブルージェイズへ移籍。2017年9月からアレックス・アンソポロスの下でブレーブスのGM補佐を務め、エンゼルスでGMのポジションを手にすることになった。

ミナシアンには2人の兄弟がおり、それぞれナショナルズのクラブハウス・コーディネーター、ジャイアンツのプロ・スカウト部長を務めている。父と兄弟が球界関係者という野球一家に生まれ、野球一家で育ってきたというわけだ。マリナーズGM補佐のジャスティン・ホランダーも最終候補者となっていたが、モレノはミナシアンにチームを任せることを選択した。

ミナシアンはブルージェイズ時代、ドラフトでノア・シンダーガードやマーカス・ストローマンを獲得する責任者となり、国際フリーエージェント市場ではブラディミール・ゲレーロJr.と契約。2018年から地区3連覇中のブレーブスでは、アンソポロスの右腕的存在として活躍した。

ミナシアンに求められるのは、エンゼルスを2014年以来となるポストシーズンへ導くことだ。その目標に向けて、ミナシアンは「投手の補強が最優先になると思う」と今後の展望を口にしている。GMの交代により大谷翔平の起用法にも影響があると見られるが、ミナシアンがどのようなチーム作りを進めていくか注目だ。

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