MVP受賞のWソックス・アブレイユ ラルーサ新監督を歓迎

アメリカン・リーグのMVPに選出されたホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)は、MVPが発表される数時間前に初めてトニー・ラルーサ新監督と話をしたという。アブレイユによると、新監督との会話は短かったようだが、「良い話ができた」とのことだ。リック・レンテリア前監督と非常に親しい関係だったこともあり、アブレイユはレンテリアの解任を悲しんでいたが、殿堂入りの名将がチームの新監督に就任したことをポジティブに捉え、すでに来季に向けて気持ちを切り替えている。

アブレイユは「僕は彼を歓迎するよ」と語り、ラルーサには「僕があなたをサポートします」と伝えたという。「ラルーサは球史で最も優れた監督の一人だ。僕もそれは知っていたし、(彼の実績は)リスペクトしなければならないものだと思う。僕たちは彼と上手くやっていけるだろう」とアブレイユ。すでにアルバート・プーホルス(エンゼルス)に連絡を取り、カージナルス時代のラルーサについて情報収集を済ませているようだ。

アブレイユはラルーサについて「彼は僕たちの監督であり、前にも言ったように、彼の監督としての実績はトップクラスだ。僕たちは球史で最も優れた監督の一人の下でプレーする機会を得られるんだよ」と語り、歴代3位の通算2728勝を記録している名将の下でプレーできることに興奮を隠さない。

また、チームリーダーとして「彼は僕を頼りにすることができる。一人の選手として、僕たちが監督のためにできることは、一生懸命にプレーして監督をリスペクトすることだ。物事がどうなるかはシーズンが始まってから見てみよう」と述べ、2011年以来10年ぶりの現場復帰となる76歳の名将をサポートしていくことを明言した。

アブレイユは「僕たちは今季ポストシーズンに進出したけど、それだけでは十分じゃない。僕たちは勝たなければならない。才能豊かな選手が揃っているし、勝つための戦力はある。もう言い訳はできない。勝つしかないんだ」と語る。ワールドシリーズ制覇という目標のためにラルーサを現場に連れ戻したホワイトソックスの狙いは的中するのか。来季の戦いぶりが楽しみだ。

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