長崎南山ラグビー 「次」につながる戦い披露 レベルの高さ随所に

【決勝、長崎北陽台―長崎南山】後半7分、長崎南山のWTB川上がキックパスをキャッチして右隅にトライ=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

 ラグビーの第100回全国高校大会長崎県大会最終日は15日、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で決勝が行われ、長崎北陽台が長崎南山を36-15で下した。
 長崎南山主将のSO筒口を軸に、後半途中まで長崎北陽台と接戦を演じた長崎南山。久保田監督は「北陽台のFWが強かった。そこで完全にのみ込まれてしまった」、筒口も「力の差を感じた」と肩を落としたが、バックス展開からの2トライをはじめ「次」につながる戦いは披露できた。
 3-12で入った後半開始早々、WTB川上が左隅にトライ。筒口がループしてラストパスを出すというサインプレーが鮮やかに決まった。7分にはWTB本多が川上へピンポイントのキックパス。FW戦で後手に回って、全体的に守備的な試合になってしまったが、随所に長崎南山らしいハイレベルなプレーは見せた。
 例年ならば、ここで今季は終了となるが、第100回大会の今冬は、九州各県の2位校によるトーナメントを勝ち抜けば「花園」が待っている。筒口は「自分たちがやってきたことにこだわって、必ず優勝する」と“雪辱”を誓っていた。


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