ミカンの里に点灯 高さ30メートルのツリー 諫早・佐瀬地区

ミカンの町を彩るクリスマスツリー=諫早市多良見町

 コロナに負けず、町を明るくしたい-。ミカンの産地で知られる長崎県諫早市多良見町佐瀬地区の山下正さん宅に14日夜、LED電球約5千個を飾り付けた高さ30メートルのクリスマスツリーが登場した。
 コロナ禍で沈みがちな地域を明るくしようと、ミカン栽培農家の岩本清三さん(69)ら住民有志が初めて企画した。岩本さんらはクレーン車を使い、1970年に植えられた円すい形のメタセコイアの木の頂から全体を包むように電球付きワイヤを下げた。点灯式に集まった住民約50人は、大村湾を望む国道沿いをオレンジと白の光が彩る夜景に歓声を上げた。
 山下タマ子さん(87)は「みんなが喜んでくれてうれしい」、岩本さんは「来年はもっとバージョンアップしたい」と話した。年末まで毎日午後6時~9時に点灯する。

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