キャンピングカーで「車泊」楽しもう SASEBOまち元気向上委員会が実証実験

体験宿泊が楽しめるキャンピングカーの前でテープカットする川尻会長(右端)ら関係者=佐世保市、松浦公園

 長崎県佐世保市中心部の商店街などでつくる「SASEBOまち元気向上委員会」(川尻章稔会長)は、商店街内の松浦公園にキャンピングカーを設置し、宿泊体験を楽しんでもらう実証実験「車泊(くるまはく)」を始めた。1日1組限定で利用者を募集。車両の移動はできないが、周辺の観光や食べ歩きの拠点として活用してもらう。
 駐車場事業を手掛けるトラストパーク(福岡市)などでつくる「九州周遊観光活性化コンソーシアム」が企画。街中でも密集を避けた宿泊場所を確保でき、新型コロナウイルスの感染予防につながる新しい旅行の形として提案した。
 実証実験は12月20日まで。参加者は佐世保市まで車で2時間圏内の場所に住む人が対象。料金は5980円(休日前日7980円)。同委員会のホームページから応募する。
 14日に松浦公園でオープニングセレモニーがあり、川尻会長は「将来のライフスタイルのヒントになってほしい」とあいさつ。実験期間中は商店街でスタンプラリーも展開し、地元の長崎国際大や県立大が協力する。
 夫婦で実験に参加した同市権常寺町の会社員、西山高太郎さん(50)は「夜遅くまで町を歩く機会はなかなかない。佐世保の魅力をじっくり味わいたい」と笑顔で話した。


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