NFLカージナルスQB・マレー 現在もMLBとの「二刀流」を希望

NFLアリゾナ・カージナルスに所属するカイラー・マレーは2年目の今季、スター・クオーターバック(QB)へ成長を遂げ、史上初のパス4000ヤード&ラン1000ヤードを達成できそうなペースで数字を積み上げている。先週のバッファロー・ビルズとの試合でチームを劇的な逆転勝利に導くヘイルメリー・パスを決めるなど、MVP候補に挙げられるほどの活躍を見せているが、本人は野球とフットボールの「二刀流」を諦めていないようだ。マレーは2018年のドラフトでアスレチックスから全体9位指名を受けている。

マレーは大学時代、野球とフットボールの二刀流選手として活躍し、2018年にMLBのアスレチックスから1巡目(全体9位)、2019年にNFLのカージナルスからも1巡目(全体1位)指名を受けて両スポーツからドラフト1巡目で指名された史上初の選手となった。

契約金466万ドルでアスレチックスに入団し、2019年のスプリング・トレーニングでプロ野球選手としてのキャリアをスタートする予定だったが、2018年に大学フットボールで最も活躍した選手に贈られるハイズマン賞を受賞すると、大学でフットボールを続け、NFLのドラフトにエントリーすることを選択。なお、マレーがMLBでプレーすることを選択した場合、保有権はアスレチックスにある。

NFLで不動の地位を築きつつあるマレーだが、バッターボックスを恋しく思っているという。マレーは現在も野球とフットボールの「二刀流」を希望しており、「野球が恋しいよ。両方できたらいいなと思っている。間違いなく両方できると思っているんだ。できないとは絶対に言わないよ」と話している。

メジャーリーグ公式サイトのマット・モナガンは、「カイラー・マレーとマーカス・セミエンが打線の1・2番を務め、マレーとラモン・ラウレアーノがオークランド・コロシアムの外野を守るのは夢がある」と伝え、「いつかボー・ジャクソンやディオン・サンダースのようにメジャーリーグでプレーするかもしれない」と今後への期待を述べた。

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