長崎県美術館 入館者600万人突破 開館15年目

小坂館長(右)から記念品を受け取る森さん=長崎市、県美術館

 今年で開館15年目を迎えた長崎市出島町の県美術館(小坂智子館長)は20日、入館者数が合計で600万人を超えた。記念セレモニーがあり、600万人目の入館者となった私立校・ながさき東そのぎ子どもの村小(東彼東彼杵町)3年の森菜の子さん(8)に記念品が贈られた。
 同館は2005年4月に開館し、初年度の入館者数は61万4086人。以降、注目度の高い企画展や常設展、子どもが楽しめるワークショップ、美術講座を開くなどして年間平均39万人で推移。17年には当初の計画よりも1年ほど早く500万人を超えていた。
 本年度は、新型コロナウイルス禍で4月から約1カ月半臨時休館し、大型企画展なども中止や延期が相次いだため10月末時点で約4万人。今回の600万人突破は、同館の予想よりも7カ月遅かった。
 セレモニーで、小坂館長は「コロナで入館者あっての美術館と再認識した。これからも長崎の美術を発信し、楽しんでもらえる施設にしたい」とあいさつ。長崎市に住む祖母と同館展示の絵画を見に来た森さんは「びっくりしたけれどうれしい」と話した。

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