インディアンス・チャーノフGMが残留へ メッツは引き抜き失敗

メジャーリーグ公式サイトが得た情報によると、インディアンスのマイク・チャーノフGMはチームに残留することが確実となったようだ。同サイトのジョン・ポール・モロシは、フロントオフィスの新たなリーダーを探しているメッツがチャーノフの面接を行う許可をインディアンスに求めたことを伝えていたが、チャーノフが面接を受ける予定はないという。これがチャーノフの意思によるものなのか、インディアンスが拒否したのかについては明らかになっていない。

モロシは一時、チャーノフがメッツの編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)の筆頭候補であることを伝えていたが、そこから一転、チャーノフはインディアンス残留が決定的となった。オーナー交代に伴ってブロディ・バンワグネンGMを解任し、フロントオフィスの新たなリーダーを探しているメッツだが、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長に続いてチャーノフの引き抜きにも失敗。さらなる候補者探しを強いられることになった。

チャーノフは2003年から17年間にわたってインディアンスのフロントオフィスに在籍しており、これまでにも他球団からのオファーを断ってきた。2015年オフ、当時のクリス・アントネッティGMが編成本部長へ昇格したのに伴い、チャーノフはGMに就任。アントネッティの右腕的な存在として活躍を続けている。

チャーノフがメッツの編成本部長に就任することでフランシスコ・リンドーア(インディアンス)のメッツへのトレード移籍が加速する可能性も取り沙汰されていたが、チャーノフのインディアンス残留が決定的となったことにより、その可能性も消滅。インディアンスからトレードで放出されることが確実視されているリンドーアだが、メッツのフロントオフィスのリーダーが決まるまでのあいだは大きな動きはなさそうだ。

なお、マーリンズの編成本部長を退任したマイケル・ヒルがメッツの面接を受けたことがすでに報じられている。また、レイズのフロントオフィスのリーダーがメンバーであるボビー・ヘックも候補の1人となっていると見られる。

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