メッツ リンドーアではなくアレナードを狙う可能性も?

スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツは今オフ、潤沢な資金を生かして積極的な補強を展開することが予想されており、トレード移籍が確実なフランシスコ・リンドーア(インディアンス)を獲得する最有力候補に挙げられている。しかし、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、メッツが獲得を狙うトレード候補はリンドーアだけではないという。契約状況を考えると、リンドーアよりもノーラン・アレナード(ロッキーズ)のほうがメッツにフィットすると指摘した。

リンドーアとアレナードはどちらも来季終了後にフリーエージェントとなることができる。ただし、メジャー登録日数が6年に達してフリーエージェントとなるリンドーアとは異なり、アレナードがフリーエージェントになるためには2022年以降の5年1億6400万ドル分の契約を破棄(オプトアウト)する必要がある。

モロシによると、アレナードはロッキーズからトレードされる場合、オプトアウトの権利を行使できるタイミングを数年遅らせることに合意する可能性があるという。一方、リンドーアをチームに引き留める場合には新たな契約を締結する必要があるものの、リンドーアがより好条件の契約を求め、メッツとの契約延長よりも一旦フリーエージェント市場に出ることを選択する可能性があるとモロシは指摘する。

今季のメッツはJ・D・デービスを正三塁手として起用したが、ブレイクを遂げた昨季よりもOPSを130ポイント以上悪化(.895→.761)させ、守備防御点-8と守備面でも精彩を欠いた。本塁打王3度、打点王2度、ゴールドグラブ賞8度の実績を誇るアレナードの加入は、攻守両面でメッツの戦力を大きくアップさせることになるだろう。

アメッド・ロサリオの伸び悩みによって遊撃は穴となっているものの、今季デビューしたアンドレス・ギメネスや19歳のロニー・マウリシオのような有望株も控えている。ひとまず遊撃をロサリオとギメネスに競わせ、三塁にアレナードを獲得してデービスをトレード要員とするのも、選択肢の1つとなるかもしれない。

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