ドジャース 8年連続Gグラブ賞・アレナードの獲得に興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシがある関係者の話として伝えたところによると、ここ数年ノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得に興味を示していたドジャースは、現在も8年連続ゴールドグラブ賞の名三塁手の獲得に興味を持ち続けているようだ。モロシはロッキーズがアレナードの放出に前向きであること、ドジャースの正三塁手ジャスティン・ターナーがフリーエージェントとなったことなどを理由に、ドジャースがアレナードの獲得に動く可能性がゼロではないと指摘する。

アレナードは2021年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してフリーエージェントとなることができる。アレナードは2022年から2026年まで5年1億6400万ドルの契約を残しているが、球団フロントとの関係性が悪化しているため、オプトアウトを選択する可能性があると見られている。ロッキーズとしては、1年後にフリーエージェントとして退団されるよりもトレードで対価を得られるほうが良いというわけだ。

また、現在29歳のアレナードはカリフォルニア州レイクフォレストでドジャースファンとして育っており、ドジャースへの移籍の際にはトレード拒否権を行使しないと見られている。さらに、正三塁手のターナーが現在フリーエージェントとなっていることもドジャースのアレナード獲得を後押しする。ドジャースはターナー、アレナード、クリス・ブライアント(カブス)らのなかから来季の正三塁手を探すことになるが、ターナーとの再契約でなくアレナードの獲得を選択しても決して不思議ではない。

アレナードの来季の年俸は3500万ドル。非常に高額だが、ターナーの今季の年俸は2000万ドルだったため、ターナーが抜けてアレナードが加わることを考えれば、ドジャースが払えない額ではない。アレナードを獲得する対価となる有望株も豊富に揃っている。ただし、ロッキーズが同地区球団のドジャースにアレナードを放出することを躊躇する可能性はある。具体的な交渉が行われているわけではなく、モロシが指摘するアレナードのドジャース移籍は、現時点ではあくまでも可能性の1つに過ぎないだろう。

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