メッツ・ロハス監督の来季続投が正式に決定 球団社長が明言

メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は日本時間11月24日、フロントオフィスの新たなリーダーが誰になるかにかかわらずルイス・ロハス監督が来季も続投することを明言した。これまでは「フロントオフィスの新たなリーダーの判断次第では監督交代の可能性がある」とされていたが、これによって続投が正式に決定。ロハスは「サンディのリーダーシップの下で監督を務め、ワールドシリーズ制覇を目指せることにワクワクしている」とのコメントを発表した。

アルダーソンは電話でロハスに続投が正式に決定したことを伝えたという。「私はこの決定にとても満足している。ルイスも喜んでくれていると思うし、ルイスや(これから決定する)新たなゼネラルマネージャー(GM)、野球運営部門のメンバーたちと2021年シーズンの成功のために仕事をするのが楽しみだよ」とアルダーソン。フロントオフィスの新たなリーダーについては、編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)ではなくGMを採用する方針を固めたようだ。

現在39歳のロハスは今季カルロス・ベルトラン新監督の下でクオリティ・コントロール・コーチを務める予定だったが、今年1月にベルトランがアストロズの不正なサイン盗みに関わっていたことが判明し、メッツはベルトランを解任。ロハスが内部昇格で監督に就任することになった。監督1年目は26勝34敗でナショナル・リーグ東部地区4位タイという不本意な成績に終わったが、選手とのコミュニケーション能力などは高く評価されている。

一方、フロントオフィスの新たなリーダーについては、ブリュワーズのデービッド・スターンズ編成本部長とインディアンスのマイク・チャーノフGMの引き抜きに失敗したことがすでに判明しており、カブスの編成本部長を退任したセオ・エプスタインとはコンタクトを取っていないという。12月に入れば移籍市場の動きが本格化し始めるだけに、なるべく早く新たなGMを決定して大型補強を行う体制を整えたいところだ。

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