「声優夫婦の甘くない生活」 「吹き替えの仕事が益々好きになった!」 スター声優5名がコメント

スター声優夫婦の第2の人生をユーモラスに描いたイスラエル映画「声優夫婦の甘くない生活」(12月18日公開)を鑑賞した声優からのコメントが発表された。

「声優夫婦の甘くない生活」は、ソ連からイスラエルに移民して第2の人生をスタートさせた吹き替え声優夫婦が、声優の仕事にありつけず、闇仕事にたどり着く。そして、妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める・・・という内容の作品。監督自身の経験をもとに、7年の歳月をかけて作り上げられ、ヨーロッパの映画祭を中心に高い評価を得た。声優夫婦の歴史を形作ってきた名作の数々、生誕100周年を迎える巨匠フェデリコ・フェリーニ、ハリウッドの往年の名作へのオマージュが作品を彩っている。

コメントを寄せたのは、ブラッドリー・クーパーなどの声を務める桐本拓哉さん、アンパンマンの声やジュリア・ロバーツなどの吹き替えを担当する戸田恵子さん、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイなどの声を務める林原めぐみさん、アニメ「ポケットモンスター」の主役サトシなどの吹き替えなどで知られる松本梨香さん、「タッチ」の上杉達也などの声を担当した三ツ矢雄二さんの5名。

日本を代表する5人のスター声優からは、「吹き替えの仕事が益々好きになった! 」(桐本さん)、「優れた作品を吹き替えた時の充実感は格別です」(三ツ矢さん)など、声優ならではの感想のほか、主人公夫婦の生き方などへのコメントが寄せられた。

■コメント一覧(敬称略・五十音順)

〝映画は豊かな世界そのもの、吹き替えはその入り口だ〟この素敵なセリフで吹き替えの仕事が益々好きになった!
\--桐本拓哉(声優)

海外の声優さんてどんなだろう?それも夫婦で。私の単純な興味は、甘くないにも程がある彼らの生活に、ひたすら驚くばかりでした。ビター多めだけど、あたたかい大人の物語!そして映画がもっともっと好きになるのです。
\--戸田恵子(俳優・声優)

移民、環境の変化、言葉の壁、戸惑い、プライド、刹那、愚かさ。
それでも生き抜く女の逞しさと絆。仕事ではない場所で、人としての歳の重ね方を問われました。
\--林原めぐみ(声優)

私も長年、声優というお仕事に向き合って参りましたが、映画を観て改めてどんな時代、どんな場所でも素敵な言霊を誰かの心に届けられる表現者でありたいと強く思いました。
それがたった1人だとしても誰かの心に寄り添える自分でいようと思います。
\--松本梨香(歌手・声優)

コミカルでシニカルな作品。生活費のため、エロい仕事も辞さない妻。なるほど、これも声優の仕事か・・・と納得。あくまで、芸術性を重んじる夫。そうです。優れた作品を吹き替えた時の充実感は格別です。最後に2人が映画館を背に歩く姿にジーンと感動しました。
\--三ツ矢雄二 (声優・マルチクリエイター)

「声優夫婦の甘くない生活」
12月18日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド

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