一夜限りの「モッテコーイ」 28日「思案橋くんち」 4踊町が演し物、囃子など披露

 新型コロナウイルス禍の影響で中止になった長崎くんちの奉納踊り、一夜限り「モッテコーイ」-。「コロナに負けんぞ!思案橋くんち2020」が28日、長崎市本石灰町の思案橋横丁で開かれ、4踊町が演し物や囃子(はやし)などを披露する。
 同町は今年の踊町の一つで「御朱印船」を奉納予定だった。同町内の飲食店などでつくる横丁会と思案橋市会は「くんち気分を味わってもらい、思案橋周辺の活性化につなげよう」と企画。踊町に協力を呼び掛けた。近くの特設会場で、午後6時から順次、本石灰町が囃子、銀屋町が据太鼓、椛島町が太鼓山の掛け声、籠町が龍踊(じゃおどり)を演じる。
 感染対策として、横丁の入り口で検温と手指消毒を実施。無料通信アプリLINE(ライン)の横丁アカウントへの登録を求め、情報共有を図る。特設会場では酒やジュースを格安で販売。横丁に屋外のテラス席を設け、各店のテークアウトを持ち寄って利用できる。横丁会は「対策を徹底した“夜の街”で安心して飲食してほしい」としている。

 


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